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【バンガードETF】VTIは今買いなのか?の利回り・配当を徹底評価

【バンガードETF】VTIは今買いなのか?の利回り・配当を徹底評価

 

「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」と言えば、

ETFの中でも人気の商品ですよね。

投資信託で運用益を大きく出したいと考えている人は、興味のある銘柄と言えるでしょう。

今回の記事では、バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは買いなのか、

私独自の視点で少し語っていきたいと思います。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)とは?

■VTIの概要

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)とは、

「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」のパフォーマンスへの連動を目指す投資アプローチを行うETFです。

CRSP USトータル・マーケット・インデックスについては後続で解説します。

VTIの特徴としては、

「グロース」

「バリュースタイル」

双方に分散した小型株〜大型株へのエクスポージャーを提供、

そして「インデックス・サンプリング法」を用いたパッシブ運用となります。

インデックス・サンプリング法は、インデックスファンドの運用成績を特定の指数(インデックス)に連動させるための手法の一つです。

一般に、インデックスファンドでは、連動の対象とする指数を構成する銘柄を指数と同じ構成比率で保有します。

例えば、日経平均株価への連動を目指すインデックスファンドは、日経平均株価を構成する225銘柄を日経平均株価と同じ構成比率で組み入れます。

指数を完全に模倣(コピー)するということです。これを完全法あるいはレプリケーション手法と呼びます。レプリケーション(replication)は複製・複写という意味の英語です。

引用:投信資料館

エクスポージャーとは、投資家や企業が持つ金融資産(ポートフォリオ)の中で、市場の価格変動のリスクにさらされている資産の度合い(割合)のこと。

例えば、外貨建ての資産を保有している場合、為替変動リスクに対するエクスポージャーを保有していることとなり、為替ヘッジ取引等のリスクヘッジを行うことで、(外貨)エクスポージャーを減少させることができる。

引用:みずほ総合研究所

VTIの投資アプローチとして、経費(手数料年率0.4%)を極限に抑え、トラッキングエラーを最小限に抑えることに注力しています。

トラッキングエラーとは、特定のベンチマークに連動した投資成果を目指すインデックスファンドの運用成果が、

「ベンチマーク」から乖離する「リスク」を指します。

■CRSP USトータル・マーケット・インデックスとは?(ダウ平均・S&P500指数との違い)

ここで「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」を少し解説します。

同インデックスは、「US」と名前のつく通り、

米国株式市場に上場する約4000銘柄(大、中、小型株式)から構成される、

時価総額加重平均型の株価指数のことを指します。

Nearly 4,000 constituents across mega, large, small and micro capitalizations, representing nearly 100% of the U.S. investable equity market, comprise the CRSP US Total Market Index. The total return index was first posted on the NASDAQ GIDSSM (Global Index Data ServiceSM) feed on December 31, 2012; the price return index was posted on January 18, 2011.

引用:CRSP U.S. Total Market Index

「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は米国株式時価総額のほぼ100%をカバーしております。

日本を例に出すと、日経平均は「225銘柄」の「大型銘柄のみ」を構成銘柄にしていますよね。

「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は日本証券市場の東証・東証二部・地方証券取引所など、

全ての銘柄を組み入れた指数の米国版というところでしょうか。

アメリカの株価指数と言えば、NYダウ、S&P500などをまず初めに思い浮かべると思います。

「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」との違いとして、

NYダウやS&P500は「大型・中型株式」しか含みません。

ダウ平均株価に関しては大型銘柄30銘柄のみから、

S&P500は大型・中型株500銘柄のみから指数が構成されています。

「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」はそれに対し、「小型株式」を含み、分散性が非常に高い、という点が大きな特徴となっています。

CRSPとは「Center for Research in Security Price社」の略語で、

同社は1960年に包括的なデータベースを所有、全世界に向けてデータを提供する世界最初の企業として設立された経緯があります。

■VTIの組入上位銘柄と業種別構成比率

さて、VTIの具体的な組み入れ銘柄と業種別構成比率をみてみましょう。

VTI組み入れみ絵柄引用:バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF

構成銘柄として、上位5銘柄が

  1. Apple
  2. Alphabet Corp.
  3. Amazon
  4. Alphabet Inc.
  5. Facebook

 

とテクノロジー銘柄でポートフォリオが埋め尽くされていることがわかります。

セクター別の比率を見ると、テクノロジーは19.9%となっていますが、

上位5銘柄は12.2%となっていますので、同5銘柄がテクノロジーセクターの62%を占めていますね。

テクノロジー関連銘柄は「大型銘柄」が完全に主力になっていることがわかります。

「Alphabet」という会社にあまり馴染みがないかもしれませんが、こちらはGoogleの親会社となります。

Apple、Google、Amazon、Facebook、とまさに米国を象徴する企業群ですね。

構成銘柄はIT企業の後に、

  1. Berkshire Hathaway Inc.
  2. JPMorgan Chase & Co.
  3. Bank of America Corp.

 

と金融系の3銘柄が続きます。

VTI組み入れみ絵柄引用:バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF

Berkshire Hathaway Inc.は世界的成功者、「ウォーレン・バフェット」が会長兼CEOを務める投資会社です。

ここまで見ると「IT」「金融」がセクター別比率で19.9%ずつと、

まさにVTIの主力、そして現在の米国の強さを物語っていますよね。

上位10銘柄は全体の18.3%を占めますが、4000銘柄近くが組み入れられている中でとても比率が高くなっているのが特徴です。

VTIの利回り・リターン(チャート分析)

実際のVTIの利回りはどのようになっているのでしょう。

以下は過去からの推移チャートです。

バンガードのチャート推移引用:REUTERS

リーマンショック時の2008年から理想的な右肩上がりを達成しています。

米国は世界金融危機の震源地だったにも関わらず、継続して景気拡大して現代まで至っています。

米国株式市場の力強さがよくわかりますね。

世界金融危機:リーマンショックについては以下の記事でもわかりやすく解説していますので、復習に読んでみてくださいね。

→ リーマンショックの原因をわかりやすく解説・世界金融危機にみる教訓

 

VTIのパフォーマンス成績を見てみていきましょう。

VTIのパフォーマンス

引用:バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF

一番上の項目に着目してください。

2001年5月24日設定以来、

トータルリターン(利回り)は平均で7.15%(年率)となっています。

連動目標が一番下の項目「合成トータル・ストック・マーケット・インデックス」で7.17%となっていますので、

目標をほぼ達成していることから優秀な成績であることがわかります。

年率平均7.15%という数字は、

2001年5月から投資を始めておくことで、

17年後の2018年5月には資産を3倍まで育てることができたという計算になります。

本来はCRSP US トータル・マーケット・インデックスの連動を目指すべきものですが、

これには経緯があります。

CRSP US トータル・マーケット・インデックスとは2012年12月に設定された指数であり、

2005年4月22日までは「ダウ・ジョーンズ・USトータル・ストック・マーケット」、

2013年6月2日までは「MSCI USブロードマーケット・インデックス」、

その後に「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」を設定したことが理由となっています。

合成トータル・ストック・マーケット・インデックスとは、

上記の、

  • ダウ・ジョーンズ・USトータル・ストック・マーケット
  • MSCI USブロードマーケット・インデックス
  • CRSP US トータル・マーケット・インデックス

 

の3つの指数の「合成」ということですね。

VTIと他指数の比較(S&P500、ダウ平均、NASDAQ)

VTIを客観的に評価するためにも、他の指数とも比較していきます。

比較指数は以下の3つです。

  • S&P500指数
  • ダウ平均
  • NASDAQ

 

以下はVTIの値動きとそれぞれのチャートの過去10年の推移です。

Vit他指数との推移比較

引用:Vanguard Total Stock Market ETF (VTI)

一番上がS&P500指数、左がNASDAQ、右がダウ平均との比較です。

S&P500指数は、米国の上位500銘柄、時価総額の9割ほどを占めることもあり、

値動きに差異はほとんどありません。

ダウ平均も同様の動きとなっています。

 

注目すべきは、NASDAQ市場との比較ですね。

NASDAQと言えば、

ニューヨーク証券取引所(NYSE)と並ぶ、米国の代表的な株式市場です。

ベンチャー企業や中堅企業から、

Apple、AMAZON、Microsoft、Facebook、Alphabet、Intel、Netflix、Pepsico、Costcoなど非常に幅広く、世界的な大企業まで上場している市場です。

その技術革新企業の多いNASDAQ市場と比較すると、

VTIの価格推移は大きく下回ります。

ITセクターを組み入れているかどうかの話になりますので、安定性の面ではVTIも悪くありません。

VTIの分配金(配当)は高い?

VTIの分配金はどれくらいの水準なのでしょうか?

以下は直近の分配状況です。

VTI分配金状況引用:Vanguard Total Stock Market ETF (VTI)

2018年の9月時点のVTIの価格は以下の通り、150ドル近辺で推移しています。

VTI直近の価格

2018年に拠出されてる分配金は

  • 3月:0.56USD
  • 6月:0.60USD

 

となっています。

このまま下半期も同水準となると約2.3ドル/年となりますね。

150ドルから考えると利回りは少し低いですが1.5%程の分配ということです。(基準価額に応じて上昇はしています)

VTIは結局買いなのか?今後の見通しを予測

上記までで、VTIのパフォーマンスは優れており、

分配金は少し低いも安定して収益があげられる商品なのでは?と思いますよね。

さて、実際にVTIは「買い」なのでしょうか?

客観的なデータからみていきましょう。

VTIの各指標
引用:バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF

株式投資でお馴染みの、以下の2つの指標をみていきます。

  • 株価収益率 = PER
  • 株価資産倍率 = PBR

 

PERは小さければ小さいほど良いのですが、

例えば2008年10月のトヨタ自動車のPERは6.7倍と超がつくほど割安でした。

さて、VTIはすでに20.8倍と少し割高な水準になっています

次にPBRですが、PBRは一般的に以下の認識となっています。

  • PBR2倍以上 → 割高
  • PBR1倍 → 適切な株価水準
  • PBR1倍以下 → 割安

 

VTIをみてみると3.0倍と割高となっていることがわかります。

PER、PBRがそれぞれ割高となっているのは、世界金融危機からの景気拡大が約10年ほど継続しており、

米国の景気拡大期は終局面まできてしまっている可能性があります。

VTIは優良銘柄として人気ですが、人気だからこその割高とも言え、

割安株などを中心に投資をする私からすれば、VTIに今投資するのは少し遅いです。

今後、大きなリターンを見込める投資先については、ランキング記事で紹介をしていますもで参考にしてみてくださいね。

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