ベンチャー株投資

『エンジェル投資・税制解説』株式投資型クラウドのメリットは?

 

以前にベンチャー株投資を個人で実行する方法の記事を書きましたが、今回は違った手法でのベンチャー株(未公開株)の購入方法について解説していきたいと思います。

基本的に、未公開株というのは「ベンチャー創業メンバーとのコネクション」若しくはVCを通じて株式を保有することが基本です。

しかし、2015年5月に金融商品取引法が改正され、上限こそありますが「年間50万円」まで未公開株を、インターネットを通じて購入できるようになりました。

未公開株の魅力は基本的に「上場時のキャピタルゲイン」を狙う「ハイリスク・ハイリターン」であることですが、上限がありますのでリスクは下がり、リターンもそのまま低くなります。

但し、未公開株投資を経験してみたいという方や、次なるApple、Facebookを見つけた、一緒に夢を見たいという方は、一度投資を実行してみるのも悪くないかと思います。

未公開株とは?

未公開株

念の為、未公開株について定義を確認しておきましょう。

未公開株 (みこうかいかぶ)

証券取引所(金融商品取引所)には上場(公開)していない企業の株式のこと。非公開株や、プライベート・エクイティーともいいます。

未公開株は、上場していないので証券取引所を通じて売買することはできませんが、譲渡価格など条件面で合意さえすれば、当事者間で売買することは可能です。

また、日本証券業協会では、非上場会社の株式等を売買できるグリーンシート市場を1997年に創設し、指定企業(2013年7月4日現在36社)の株式を所定の証券会社で売買できるようになっています。

なお、上場廃止になった銘柄を売買できるフェニックス銘柄制度も2008年からスタートしています(2013年9月11日現在の指定銘柄は3社)。

引用:SMBC日興證券

上場していない未公開株ですね。定義にある通り、当事者間で売買することは可能です。

しかし、金商法の改正から「少額50万円までであれば」ネットを通じた取引が2015年より可能になりました。

この流れから、基本的には少額を多くの出資者から集める「株式投資型クラウドファンディング」が徐々に人気を博しています。

エンジェル投資を優遇するエンジェル税制とは?

エンジェル投資・税制

「ハイリスク・ハイリターン」の未公開株への投資に於いて、優遇措置があります。

それは、

エンジェル税制

と呼ばれるものです。

エンジェル税制とは、ベンチャー企業への投資を促進するためにベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇措置を行う制度です。

ベンチャー企業に対して、個人投資家が投資を行った場合、投資時点と、売却時点のいずれの時点でも税制上の優遇措置を受けることができます。

また、民法組合・投資事業有限責任組合経由の投資についても、直接投資と同様に本税制の対象となります。 

引用:中小企業庁

仕組みは以下の通りで、個人投資家は「投資時点」「株式売却時点」のそれぞれの時点において、税制上の優遇措置を受けることができるものです。

angeltax-scheme エンジェル税制優遇措置

上記AとBのいずれかを選択することになります。

インターネットを通じて上限の50万円から2000円を引いた498,000円が総所得金額から控除するのがA、若しくは投資額を他に株式を保有していて、売却益が出た場合にその金額の譲渡益から控除できるということですね。

積極的に株式運用していたり、他にもベンチャーに投資をしているのであればメリットがありますね。

その他にも、ベンチャー投資が失敗した場合は損失の繰り越しができますね。

ベンチャー企業が上場しないまま、破産、解散等をして株式の価値がなくなった場合にも、同様に翌年以降3年にわたって損失の繰越ができます。

ベンチャー企業へ投資した年に優遇措置(AまたはB)を受けた場合には、その控除対象金額を取得価額から差し引いて売却損失を計算します。

企業の「繰越欠損金」と同様の考え方です。

但し、未公開株は上場まで時間が掛かることがほとんどですし、上場株のように途中で簡単に売却できるものではありません。会社が傾いてしまいます。(50万円以下の出資は用立てることはできそうですが)

それなりのリスクは考えた上で投資を考えることをオススメします。

未公開株を購入するタイミング・ベンチャー企業の事業ステージを理解しよう

ベンチャーステージ

ベンチャー企業の経営者は「ビジョン」を持って、展開していくビジネスを、様々な投資家に提案します。

投資家を説得し、出資を受け、事業を開始or拡大します。投資家は出資比率に応じた株式を保有し、経営アドバイス、時には強い指摘などをし、会社の実績を共に築いていくことになります。

投資家の一番の狙いはExutです。つまり「上場」若しくは「他者への会社売却」となります。会社を売却するというのは、とてつもない「お金」が動きます。

若きベンチャー経営者が、会社を作り3年で軌道に乗せ、そのタイミングで5億円でExit、他社に売却し巨額の富を得る人が特に都心にはざらにいます。すごい世界ですよね。

しかし、そのExitに向かうまでにステージがいくつかあります。投資を検討する際にはできるだけExitに近いステージでの投資が推奨されますが、ここは競争になり、独自のコネクションを持っていないと厳しいです。

少し、それぞれのステージを見ていきましょう。

会社創業間もない「シードラウンド」

ベンチャーシードラウンド

シードラウンドはその名の通り、まだ「種」の時期ですね。

製品もまだ完成しておらず試作品を作っている段階だったり、まだ組織もできておらず、10人以下の少人数の場合がほとんどです。

この頃は、数千万円程度を集め、事業を始めますが、試作の時点で市場環境が明確になり、思い切った事業転換(ピボット)も頻繁に実行されます。

このようなピボットを寛容に見ることができるのはまさにすでにベンキャー経営を経験したエンジェル投資家であることがほとんどです。

シードラウンドは、ビジネスモデルというより「人」を見る必要があり、これは起業経験がないと育たない目利きでもありますので、一般投資家には向かないステージであると私は考えています。

簡単にいえば事業の方向性を見極める期間になると考えて良いでしょう。

事業展開本格開始「シリーズA」

事業拡大

シードの次は「シリーズA」です。これは「アーリーステージ」とも呼ばれます。

この時点ではすでに製品やサービスが確立されており、世に届けるに当たり必要になってくる広告宣伝費などの調達や人員補強、また製品の改善の為に資金集めが始まります。

要するにPDCAをより早く、より正確に実行するステージなのです。

この時点では上場する角度がかなり高く、VC(ベンチャーキャピタル)も参入してくる時期となります。

簡単にいえば事業拡大の期間です。

明確に上場を目指す「シリーズB、C、D」

株式上場

ここまで来ると上場を明確に目指すことになります。シリーズB・C・Dと分かれており、Dが一番上場に近いです。

この頃はシードとシリーズAでかなりの出資を受けているパターンが多く、上場リターンはそこまで大きなものにはなりませんが、上場時の時価によっては億単位のキャピタルゲインが出る可能性は十分にあります。

例えば最近ではフリマアプリのメルカリが上場し、時価総額は7,172億円まで上昇しました。この規模の会社に出資することができればリターンは大きいでしょう。(かなり稀なケースですが)

ベンチャー村とのコネクションがない場合にベンチャーへ投資する方法・クラウドファンディング

クラウドファンディング

2015年の金融商品取引法の改正により、ネットでの未公開株投資が可能になりました。

そして投資するプラットフォームの代表例が、

「クラウドファンディング」

です。

クラウドファンディングとは「不特定多数の投資家」から「少額の資金」を募りプロジェクトを達成したい人を応援する仕組みですね。「気軽に出資できる」ということが最大のメリットです。

クラウドファンディングといえば「寄付」というイメージが強いですが、現在は「投資」という形で徐々に注目を集めています。

大きく分けて4つ分類できますが、知名度の高い「購入型・クラウドファンディング」は主に「ものづくりをしたい」「こんなことをしたい」と願望を持っていますが「そのお金がない」という方を単純に応援するクラウドファンディングですね。作られたものをあとで貰ったり、サービスを優遇で受けられたりといった金銭以外のリターンがあります。

また同様に知名度が高い「寄付型・クラウドファンディング」は対価を求めずに人を応援したい場合に利用されることになります。

以下では「企業」向けのクラウドファンディングの種類を解説します。

ソーシャルレンディング・融資型のクラウドファンディング

ソーシャルレンディングは、企業にお金を貸し付けることで一定期間の利息リターンを得ることができます。貸付ですから、期間が終了すれば元金の回収を行うことになります。

やはり事業ですから、貸付金が返ってこないことがありますが、担保や保証をつけることができるのでこちらは「キャピタルゲイン」狙いではなく「インカムゲイン」狙いですね。

大きなリターンはあまり見込めないでしょう。

ソーシャルレンディングに関してはmaneoの記事で解説していますので参考にしてみてください。

株式投資型・クラウドファンディング 

建て付けとしては「企業に出資」を行うのでソーシャルレンディングの「貸付」とは大きく異なります。

未公開企業の株を購入可能なのが、株式投資型・クラウドファンディングなのです。

「インカムゲイン」ではなく「キャピタルゲイン」を狙うことになりますね。

上場すればキャピタルゲイン、上場後の配当金を貰うことができます。

しかしながら、大きなリターンの裏は大きなリスクです。

企業が倒産するなどすればもちろん出資金は一切返ってきません。

むすび

ここまで未公開株の投資、エンジェル税制などを解説してきましたが、やはりこの種の投資はハイリスクハイリターンであることは間違いありません。

株式投資型クラウドファンディングであれば、法律で50万円までの出資と制限されているので、企業が倒産した場合でもそれ以上に損失を出すことはないので余剰資金がある人は試してみると良いかもしれません。

株式投資型クラウドファンディングの新着情報は日本証券業界が日々更新していますので興味のある方は日々チェックすることをオススメします。

投資をする際のプラットフォームとしては「エメラルダ・エクイティ」「ユニバーサルバンク」「DANベンチャーキャピタル」などが有名です。

自分の資産運用計画に見合った投資を実行していきましょう。

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