社会人になりしばらくが経ち、そろそろ資産運用を本格的に考えなくては、
と考え始めた頃にまずその手軽さから、視野に入ってくる「投資信託」という商品。
投資信託は少額から開始できるものの、やはり、できるだけ儲けを出したいのが本音なところですよね。
しかし、投資信託は商品数が多すぎるし、どれが一番儲かるのかわからない、
投資信託を販売する大手の営業マンが勧めてくる商品が本当に正しいのかわからない、
そんな経験があり、資産運用自体を辞めてしまったという経験はありませんか?
しかし、資産運用を諦める必要はなく、実際に儲かるであろう投資信託を見極めるのはそこまで難しくないものです。
今回はそもそも儲かっている投資信託とはどのような商品を指すのか、
実際に一番儲かっている投資信託を考察した上で、
今買うべき投資信託、その他投資先について紹介していきたいと思います。
投資信託だけではなく、総合的におすすめの投資先を早く知りたいという方は、
おすすめ投資先ランキングを参考にしてみてくださいね。

Contents
一番儲かる投資信託とは何だろう?
一番儲かる投資信託、それは「安定して高い成績を残すことが出来ているかどうか」です。
短期間で異常に高い成績を残している投信は「一番儲かる投資信託」ではありません。
その理由を解説した上で、一番儲かる投資信託というのは結局どのような投信なのかという点についてお伝えしていきたいと思います。
短期間で高いリターンの投信は長期投資には不適格な二つの特徴がある
以下の表は、楽天證券で過去1年の運用利回りが高い順に並びかえたものですが、どれも一番儲かる投資信託とは言えないのです。
どのような投資信託があるのかを見ていきましょう。

過去1年のリターン上位の銘柄は主に二つに分類されます。
一つは「青枠」で囲った「レバレッジ型投資信託」です。
もう一つは「黄銅枠」で囲った「特定の分野に絞った投資信託」です。
それではそれぞれの問題点について見ていきましょう。
レバレッジ型の投資信託の問題点
青枠で囲ったレバレッジ投信で最も有名なのは騰落率ランキング4位の「楽天日本株4.3倍ブル」です。
日経平均が20,000円から21,000円に5%上昇した場合はその4.3倍の21.5%上昇、
反対に、
日経平均が20,000円から19,000円に5%下落した場合はその4.3倍の21.5%下落する投資信託です。
レバレッジを掛けるので、好調な時は高い成績を残します。
しかし2018年は▲43.71%と非常にばらつきが高い成績の上下動となっています。
レバレッジを掛ける運用を行う投資信託については下落した場合の下落率が恐ろしい数値になります。
更にレバレッジ型投資信託は構造上、元となるインデックスの価格があまりかわらない局面でも下落するという特徴があります。
毎日の値動きが4.3倍になるので以下のような結果になります。
6日後に指数は初日と普遍ですが、4.3倍ブルは40%も下落してしまいます。

レバレッジ型の投資信託は自分の思った方向以外の動きをすれば大きな損失となってしまうのです。
さて、この1年で「楽天日本株4.3倍ブル」と同じレバレッジ型投信の「iFreeレバレッジNASDAQ100」が最も高いリターンを叩き出しましたが、
同投信が一番儲かる投資信託なのでしょうか?
冒頭でも述べましたが、違いますね。
以下の文章は金融庁の森長官が証券アナリスト協会での基調講演の内容です。
日本で売られている公募株式投信は 5406 本ありますが、そのうちインデックス型株式
投信は 381 本です。これから、毎月分配型の投信、レバレッジのかかった投信、信託期間が短く長期投資を前提としていない投信を除き、ノーロードで信託報酬が一定率以下のものに限ると、積立 NISA の対象として残ったものは 50 本弱でした。引用:金融庁森長官基調講演
レバレッジのかかった投資信託は長期投資に適していないと明言しております。
重要なのは安定して高い成績を残すことが出来ているかどうかです。
特定の分野に投資した投信の問題点
過去一年の運用成績が良かったとしても、
直近半年では大きなマイナスを出している投資信託も数多く存在しています。
投資信託というのは予め投資する分野を定めて投資を行うため、
投資を定めた分野が好調であれば追い風「参考記録」として一時的に非常に高い成績を上げることが多々あるのです。
過去1年で2番目に高いリターンを記録した「深セン・イノベーション株式ファンド」を例にみていきましょう。

たしかに直近1年は大きく上昇していますが、その前の1年では40%近く下落しています。
投資した対象の良し悪しで成績が大きく上下するので、定常的に儲かる投資信託ということはできないのです。
では当記事のテーマである「一番儲かる投資信託」とはどのような投信なのでしょうか?
「一番儲かる投資信託」として適正値は平均リターンが10%-20%の基準
世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏ですら、50年間の平均運用利回りは20%なので、
直近の高い利回りだけに惹かれて投資信託を選ぶのは控えたほうがいいでしょう。
因みに年率20%というのは驚異的な成績であることは言を待ちません。
年率20%で運用したところで10年で6倍、20年で38倍になりますからね。
一般投資家の方は、これ以上の利回りを狙うのは控えたほうが良いでしょう。
過去10年で最も儲かっている投資信託はひふみ投信、これからも上がるのか?
ランキングを見ても一番儲かる投資信託はわからないとなれば、一体どれが一番儲かる、今買うべき投資信託なのでしょう?
日本で現在まで最も儲かっている投資信託は何なのか、
まずは一番運用成績の良い「ひふみ投信」について論じていきたいと思います。
評判のひふみ投信の高い長期成績
過去10年間で最も成績のよい投資信託は最近評判となっているひふみ投信があります。
ひふみ投信の設定来の平均運用利回りは年率14.2%となります。
まさにこの10年間はバフェットのバークシャー・ハサウェイと同様の成績を上げていることになります。

青:ひふみ投信 緑色:さわかみ投信 黄:鎌倉投信 赤:セゾン投信 紫:TOPIX
※尚、TOPIXの成績は配当が含まれていない為、配当込みでは更に良い成績となります。
この10年間で最も優れた投資信託として恥じない成績であるといえます。
市場下落局面でも資産を守っているという「下落耐性」も特筆に値します。
ひふみ投信購入のデメリットとリスク・購入は今なのか?
過去10年は良い成績を修めていたのですが、
これは代表の藤野英人氏が得意とする超小型・中小株運用を行っていたことが大きな要因となっています。
しかし、近年はカンブリア宮殿に取り上げられたこともあり、運用資産額が急速に増加し超小型株運用だけでは対応できなくなり、
大型株を中心とした運用に切り替えています。
直近6ヶ月のパフォーマンスは市場平均と同等又は下回る結果となっています。

青:ひふみ投信 黄色:セゾン投信 赤:さわかみ投信 緑:鎌倉投信 黒:TOPIX
※尚、TOPIXの成績は配当が含まれていない為、配当込みでは更にひふみ投信を上回っています。
リーマンショック時は値動きの荒さも抑えられていましたが、最近はほぼ同様の値動きの荒さとなっていることがデータ上も見てとれますね。

現在からひふみ投信を購入するのであれば、TOPIX連動型のETFを購入するのと変わらないでしょう。
一番儲かるであろうとひふみ投信を検討する人は多いと思われますが、一足遅かったと言えるでしょう。
では、結局今買うべき投資信託、もしくは他の資産運用方法には何があるのでしょう?
投資信託、今は買い時なのか?2020年今から買うなら?
投資信託で一番儲けを出しているひふみ投信が現状買い推奨ではないのであれば、投資信託以外の投資先を検討することも大切です。
筆者が現在投資を行っているのはヘッジファンドです。
ヘッジファンドはどのような市況環境であっても、利益を出すことを至上命題としている絶対収益型のファンドです。
実際、日本にも現在のコロナショックのような市場暴落局面でもリターンを出しているファンドも存在しているのです。
筆者が投資を行っているBMキャピタルでは市場暴落局面でも投資資産を減らすことなる6年間平均的に年率10%程度のリターンを叩き出してくれています。

BMキャピタルは東大卒の外資系金融機関出身のファンドマネージャーによって運営されています。
幾度の暴落をネットネット株投資を基本とした本格的なバリュー株投資で乗り切り順調に顧客資産を増やしてきています。
特に今年の暴落局面では現金比率を高めており、割安となった銘柄を仕込む準備が整っているそうです。
今後、割安になった銘柄を積極的に購入し高いリターンを狙うのに最適なタイミングであるといえるでしょう。
以下の記事で詳しくお伝えしていますので参考にしていただければと思います。
>>>評判のBMキャピタルの運用利回り・運用手法・口コミを長期投資家目線で徹底解剖
むすび
以上、「2020年に「一番儲かる」「今買うべき」投資信託は結局どれなのかを徹底解説」でした。
ここまでひふみ投信は現在購入するには少し遅く、
その代わりにヘッジファンドという選択肢があるということも解説してきました。
その他にも、総合的におすすめの投資先を紹介したランキングも作成しておりますので、そちらもぜひ覗いてみてくださいね。
それでは。