元本保証投資

元本保証型投資は実はリスク?- 結果的に資産が目減りする現実を解説 –

元本保証型投資は実はリスク?- 結果的に資産が目減りする現実を解説 -

 

貯金をコツコツ貯め、500万円、1000万円と資産が増えてくると、

効率よくさらに資産を増やしたい、良い投資先を知りたい、という人は多いですよね。

投資を行う上ではやはり、元本を毀損させたくないとの思いから、

元本保証型

の投資を行っているという方も多いのではないでしょうか。

今回は一見安全に見える、元本保証型の知られざる欠陥について紹介していきたいと思います。

結論としては、元本保証は安全な投資ではなく損失を出してします商品なのです。

以下の私の解説を読んでいただき、

すでに定期預金など元本保証商品に資金を預けている場合は、

投資先の再検討の余地があるでしょう。

元本保証型投資の種類、高利回り・高金利は皆無?

元本保証型の投資の種類について、それぞれ簡単に説明させて頂きます。

株式投資・投資信託の元本保証?

それぞれの元本保証型の資産運用を紹介する前に、一つだけ断っておきたいことがあります。

それは株式投資や投資信託などの投資を考えている人は多数います。

これは驚きなのですが、株式投資、投資信託に元本保証の商品はありませんので、

元本保証でどうしても運用したい、と考えているのであれば以下で紹介する定期預金などになりますが、

私自身はおすすめしません。

元本保証型の王:定期預金(利回りは0.3%)

「定期預金」というのは最も日本人が好む投資先ではないでしょうか。

実際日銀の資料によると日本人の定期預金の割合は欧米に比べて非常に高くなっております。

以下の日銀の資料を見てみましょう。


引用:日銀資金循環統計

現預金の比率は以下の通りとなっています。

  • 日本:51.5%
  • 欧州:33.2%
  • 米国:13.4%

日本が米国の4倍という水準になっていますね。

最近30台前半の友人が、

祖母の遺産3000万円を定期預金に預けているという話を聞いて驚愕しました。

若い世代でも日本人のリスク選好が低いことが伺われます。

定期預金は確かに預金の中では圧倒的に利回りが高く、

普通預金の利率が0.001%とほぼゼロ金利なのに対して、

年率0.3%程度の利回りと30倍程度の利回りとなっています。

しかし、0.3%というと例えば1000万円を預けると以下のようにしか資産が推移していきません。

定期預金0.3%利回り推移

 

30年経って引き出したところで、10,907,546円です。

90万円程度を30年間掛けてリターンを得ることになりますが、

あまりにも少なすぎますよね。

例えば私の友人は3000万円を預けていますが、

30年後には32,722,638円と、2722,638円しか稼げないのです。

無思考でこのような運用をしてしまう人は多々いますが、

もっと良い投資先を知っていればもっと余裕のある人生を送れるのに、

と考えてしまいます。

元本保証の雄:債券投資(1%〜3%利回り)

元本保証で次に代表的なのが債券投資です。

債券投資は満期まで保有すれば元本保証型の投資商品であり、

定期預金の利回り0.3%よりも高い利回りが狙えます。

日本は日銀の金融緩和によって超低金利政策を敷いているので国債は0.05%、

社債についてはネット証券で確認したところ現在取り扱いはありませんが、

あったとしても1%程度の金利になってしまいます。

米国であれば国債(2.5%~3.0%)と社債(3.0%~4.0%)を組み合わせることにより3.0%程度の利回りを狙うことが出来ます。

一方米国の債券であれば米国債と米社債を組み合わせることによって、

3%程度の利回りを獲得することは可能性です。

米国債で利回り3%で1000万円を目指すとどのように推移するのかみていきましょう。

1000万円米国債(3%)

30年後には23,565,655円を引き出すことになります。

30年で13,565,655円のリターンとなります。

年間452,189円、月間37,682円の収益となります。

月の食費の一部は賄えそうですね。

元本保証代表例:積立型保険(利回りは30年後に120%、年率1.2%)

サラリーマンであれば誰でも一度は保険会社の営業マンから営業を受けたことがあるでしょう。

外貨建の積み立てだと30年後に120%になり、

保険の機能までついているという営業文句だと思います。

この積立保険にも注意点がありますので、後程説明させていただきますが、

30年で120%というと年率は1.2%となりますのでその推移をみていきましょう。

(実際は積立ですので、推移は異なりますが1000万円を当初に入金した前提で1.2%の効果を確認してください)

1000万円保険運用(1.2%)

30年後に14,133,016円を引き出すことになります。

30年で4,133,016円のリターンとなります。

年間で137,767円、月間で11,481円ですね。

街のピアノ教室の月謝になりそうです。

元本保証型投資の罠①:低すぎる利回り

元本保証型の罠として一番の問題は、上記で述べた低すぎる利回りですよね。

先で解説した元本保証型の資産運用をそれぞれ解説していきます。

定期預金

現在の定期預金の金利は0.3%ですが、

これは100万円を預けたとしても年間3000円にしかなりません。

100万円を200万円に倍にするのになんと232年間かかります。

もはや江戸時代中期です、あまりにも遅々とした速度に驚きを隠せません。

資産運用といったレベルではありませんね。

債券投資

債券投資は3%を安定的に享受できると考えると魅力的ですが、

資本主義が黎明期の1802年に1USDを投資した場合の現在の価値を表したデータです。

年平均6.7%で成長する株式投資と債券投資3.5%の差をご覧ください。

資産運用の必要性

あれ、あまり変わらない?

と視覚的に思われた方多いと思いますが、

縦軸の感覚をご覧ください。

メモリが10倍ずつになっており、

株式は930,550USDに暴騰しているのに関わらず、

債券投資は1,505USDとなっているので、

株式は債券投資の値上がり差は実に600倍の差となっているのです。

積立保険

また外資系保険の30年で積立総額の120%という水準ですが、これは年率で換算した場合たったの1.2%の運用益にすぎません。

定期預金よりは幾分ましですが、

30年という拘束期間を考えると非常に割の悪い投資であるといえます。

株式市場の平均である6.5%で積立運用すれば2.9倍にすることが可能なので、

米株のダウ平均に連動したETFか投資信託に積立投資したほうが合理的でしょう。

2.9倍になれば、保険で賄われる金額よりも大きい金額を手にすることとなります。

毎年100万円を積立保険に委託すると、

30年後の満期に、

100万円×30年×120%=3600万円

毎年100万円を米株連動にすれば8700万円を構築することができるのです。

5100万円あればどのような大病にも対処することが出来るでしょう。

元本保証型投資の罠②:為替リスク

これはリスクでもあり私としては必要なことだと思うのですが、

米債券投資や外貨建積立保険では外貨建なので円貨建では元本割れのリスクを抱えています。

しかし、後述しますが現在の日本の状況から考えると、

将来財政懸念からの円安が起こる可能性が高まっているので、

通貨分散は行っておいたほうがよいでしょう。

元本保証型投資の罠③:インフレによる価値減価

これが元本保証型投資の最も本質的な罠です。

日本はバブル崩壊以降全くインフレが発生していないので、

あまり意識が回りませんが、

このような長期間インフレが発生していないのは日本だけです。

インフレというのは簡単にいうと、

お金の価値がモノの価値に対して相対的に減価される現象のことをさします。

インフレをわかりやすく

日銀が目標としている2%のインフレ(米国が現在2%)が発生した場合、

実質的な現金価値は20年で34%減価し、30年で約50%減価します。

つまり現在、

1000万円の現金価値は20年後には660万円となり30年後には500万円

となってしまうのです。

例え通貨分散を行い米ドルを保有したとしても、

米ドル自体がインフレの影響で減価していくので、

インフレ以上の運用を行わないと貧しくなる一方だということをご理解いただければと思います。

債券投資はまだインフレを上回ることは可能ですが、

定期預金と外貨建積立保険は30年後に結果的に貧しくなっているという可能性を考慮に入れていただければと思います。

元本保証型投資の罠④:財政破綻からの預金封鎖リスク

これが私がインフレと並んで危惧する点です。

戦後の日本でもそうなのですが、

愈々財政が回らなくなってきたときに国が最終的にとる手段として預金封鎖があります。

この政策は読んで字のごとく、

突如として預金が引き出せなくなり月額引き出し量を設定され、

さらに資産課税という日本国内の国民が保有している資産にたいいして課税が掛けられます。

名前は資産課税ですが、実質的な強奪です。

ここで対象となるのは預金だけでなく、

国内の株・債権・不動産を含めた全ての資産です。

元本保証型投資の罠:資金拘束による機会損失

最後に資金の拘束時間の長さも大きな欠陥であるといえます。

定期預金では短いものでは1年長いものに関して5年以上資金拘束がなされます、

その間に上記で説明したインフレや預金封鎖・資産課税が発生したら成す術なく影響を被ります。

債権については途中で売買すれば当然価格の上下はありますので、

元本保証型投資ではなくなり価格変動リスクを被ることになります。

積立保険に関しては時には30年以上の資金拘束になり途中解約では元本割れのペナルティーを食らうことになります。

この間別の投資を行えば、大きく資産を増やすことが出来ると考えると、

大きな機会損失を被っていると言わざるを得ません。

元本保証を謳う違法業者にも注意が必要

「元本保証」という言葉はある意味では魔法です。

「元本を保証するので投資してください、利回りは月50%出ます」

などという言葉で勧誘してくる詐欺業者は本当にたくさんいます。

社長に保証を一筆書かせる、といった手法が有名です。

最近ではICO、仮想通貨関連が多いですね。

元本保証型の資産運用を考えている方は注意するようにしましょう。

そもそも投資・資産運用とは、リスクは必ず生じるもので、

運用先の目利きを養った上で、投資し、利益を着実に積み上げていく一つの「仕事」なのです。

しかし、会社員の方はそのような時間があまり取れないのが事実であり、

そのような方は私のブログの資産運用に関する記事を読んで効率よく勉強していただければ幸いです。

むすび

元本保証型投資は安全なように見えて実は今後発生するインフレによって、

実質的なインフレよりも低い利率でしか増加しないため、

実質的に資産が減少していく未来が想定されます。

更に、預金封鎖や資産課税を考えると元本保証を含め国内資産だけに資産を傾けておくのは非常に危険です。

1000万円以上の纏まった資金がある方は上記で指摘したリスクを乗り越え、

安全に大きな資産を構築できる方法を記載しておりますので以下参考にしてみて下さい。

→ 【2018年】1000万円を資産運用する際の考え方とおすすめの投資先5選を徹底解説

【2018年決定版・最新おすすめ投資先ランキング】
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