貯金が100万円貯まったし、
将来を見越して、物欲を満たすのを抑えて資産を増やす努力をしなくては、
と考えられる方も多いのではないでしょうか。
そもそも100万円とはどのような金額なのでしょうか?
私の世代だと子供の時に、ウッチャンナンチャンの「これができたら100万円」という番組が印象に残っています。
子供の頃に憧れた100万円も大人になり実際に手にしてみると、
社会人は日々の生活でお酒のお付き合い、
スーツ、ビジネスシューズなどを新調したりするとすぐになくなってしまいますし、
実は小さい頃に憧れた100万円という金額は、
大金というにはほど遠いものであるという実感がありませんか?
しかし、資産を大きくするには、資産運用をするか、
起業して事業で大きく儲ける以外に方法はありません。
元本保証という安全な資産運用を考えている人も日本には特に多いのですが、
元本保証で資産運用をするというのは、
あまりにも虚しい事態を招くということと、
元本保証ではないが減少する見込みが低く、
ほぼ確実に大きな利益が見込める私独自のおすすめの投資先を2つほど紹介していきたいと思います。
Contents
100万円を元本保証で運用した場合〜定期預金・債券投資〜
では元本保証型の投資、資産運用の代表格である、
- 定期預金
- 国債
- 外国債
で100万円を運用した場合の結果について考えてみましょう。
元本保証運用①:定期預金に預け入れる
まずは定期預金からです。
定期預金とは、満期までの一定の期間は預け入れたお金が引き出せないことを約束に、
通常の「普通預金」(メガバンクは0.01%/年程度)よりも高い金利が約束されている金融商品です。
一般的に、定期預金とは「預け入れ期間」が長ければ長いほど、
金利は高くなり、受け取れる利息は大きくなります。
期間としては、代表的なメガバンクを挙げると、
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
の定期預金の預け入れ期間は1ヶ月から10年となっています。
現在日本では「ゼロ金利政策」を取っているということもあり、
一番高いSBJ銀行でも年率0.3%というほぼ0%の利息になっています。
引用:SBJ定期預金銀行
景気回復を目的としたデフレ回避に向けた窮余の策。
日本銀行が短期金融市場で大量の資金供給を実施する量的緩和を行い、無担保コール翌日物金利(オーバーナイト金利)をできるだけに低めに誘導。
その結果、短期資金取引の仲介業者に支払う手数料を差し引くと実質ゼロ金利になる0.02%まで低下したことを指す。
その後、数年にわたり実質ゼロ金利時代が続いていたが、2006年2月9日、福井俊彦日銀総裁が量的緩和の早期解除に積極的な姿勢を表明。その実施時期が注目されている。
引用:ゼロ金利政策
大手銀行が提供している普通預金の金利が年率0.01%なので、
SBJ銀行の定期預金金利はその「30倍」でお得と考えてしまいませんか?
しかし、最大利率の0.3%で100万円を定期預金に入れた場合、
以下のような結果となります。
- 20年後:106万1741円
- 30年後:109万4027円
- 40年後:112万7294円
- 50年後:116万1573円
- 60年後:119万6895円
20歳の時に100万円を定期預金に入れたとして、
日本人の平均寿命に近い「80歳」の時点で「1.2倍」にしか増えないなんて、
資産運用している意味はほぼ皆無ですよね。
その間に、私が今後確実に発生するとみているインフレを加味すると、
定期預金でただただ資金が長期に亘り拘束されただけに留まらず、
実質的な100万円の価値が大きく「減少」することになると思います。
貯金を「定期預金に入れないよりは入れておいた方が得」というより、
定期に入れた方が「損」なんですね。
今後のインフレ、資産運用の必要性について書いた記事がありますので参考にしてくださいね。
→ 元本保証型投資は逆に危険- 結果的に資産が目減りする現実を解説 –
→ 資産運用の必要性を6つの観点から徹底解説〜なぜ貯蓄から投資が必要なのか〜
Coffee Break:何故定期預金は普通預金より高金利なのか?

ここでコーヒーブレークです。
難しい話ばかりでは疲れてしまいますからね。
定期預金は普通預金よりも高い金利になるのかの「理屈」を説明したいと思います。
まず、銀行のビジネスというのは基本的には我々個人の預金を集めて、
それを企業に預金金利より高い利回りで貸し出す(=融資)することにより利益を稼ぐ形態となっています。
我々預金者に対してはほぼ0%で資金を預かって、
企業には数%の利息を頂いて収益を稼いでいるわけです。
勿論倒産による貸倒リスクを加味しなければいけないため、
無リスクで儲けているわけではありません。
私たちが通常の預金として預けている普通預金はいつでも引き出せるため、
銀行としては「引き出し」リスクを抱えることになります。
例えば普通預金1000万円を、企業に1000万円で貸し出したとします。
ここで預金者が500万円を引き出そうとすると、
一気に銀行は500万円の資金ショートに陥り倒産の危機に陥ってしまいます。
一方、若干金利を高く設定したとしても引き出しするまでの期限が設けられている定期預金では、
その間資金を確保することができるので銀行としては貸し出し計画を立てやすくなるのです。
銀行としてはほぼ0%の「普通預金金利」(0.01%〜0.03%程度)から、
ほぼ0%の「定期預金金利」(0.3%程度)に引き上げるだけで、
貸し出し資金を拘束することができるのでメリットしかない施策ですよね。
定期預金は預金者のためではなく、
銀行の為にあるシステムなのです。
正直0.3%でお金を借りることができるのなら、
私自身も100億円でも借金したいところです….!!
元本保証運用②:個人向け国債で運用する
定期預金金利以外に100万円でできる運用先として「個人向け国債」が挙げられます。
個人向け国債は、個人の方に購入しやすいよう工夫された国債です。
主な特徴は、変動10年、固定5年、固定3年の3タイプから選べ、1万円から購入でき、一定期間が経過すれば請求に応じ国が買い取る中途換金制度がある点です。
引用:財務省
しかし国債は日銀の金融緩和によって以下のように10年国債で利回りが0%近辺となっているので、
国債の金利は10年もの未満は利回り0%以下となります。

財務省が日本国民向けに年率0.05%で国債を発行しているものが個人向け国債なのですが、
どちらにしても、
定期預金より低い運用利回りなので投資先として考えるには値しないかと、思います。
元本保証運用③:外国債で運用する
日本の国債であれば殆ど0%金利ですが、
アメリカの、米国債であれば近年の米中央銀行FRBの利上げの効果もあり、
3%程度で運用できます。
しかし当然米ドル建なので日本円ベースでいうと元本保証となっておらず、
為替リスクを加味しなければいけないのです。
ただ通貨分散を行えるという観点からいえば、
日本円一本足打法のリスクを低減させることはできるといえるでしょう。
元本保証ではありませんが、おすすめの外国債券投資についても記事にしておりますので、
参考にしてみてくださいね。
→ 『おすすめ外国債券投資』国債、社債利回り・新興国為替リスクを解説
資産を低リスクで確実に増やす投資先2選を紹介
リスクを取りたくないので元本保証投資を行いたい、
という方に向けて、元本保証投資に近しく下落する可能性が低いながらも、
大きく資産を増やすことができる投資先と、
安定的に増やすことを増やすことができる投資先を紹介していきたいと思います。
大きく増やすことが出来る投資先:100万円から投資できるバングラデシュ不動産
まず最初に大きく増やすことが出来る投資先がバングラデシュの不動産です。
元本保証の話をした後に、
低リスクで資産を増やせる投資先の話に入るかと思いきや、
リスクがとても大きそうなバングラデシュ不動産?
と困惑されたのではないでしょうか?
投資に用心深い私自身も、最初は困惑したものです。
しかし、度重なる分析を経て、バングラデシュ不動産の価格下落可能性が低い理由は、
バングラデシュの不動産価格が「明確に成長フェーズに入った」ことを確信できたからです。
まずはバングラデシュとはそもそもどのような国なのか?
と思ってしまうかと思いますので、以下の記事で概要は簡単に掴めますので読んでみてください。
→ バングラデシュ不動産投資・首都ダッカへの海外投資の魅力を徹底解説
ちなみに私が徹底的に分析してきた内容は記事にしておりますが、これも一部に過ぎません。
- バングラデシュ首都ダッカの現在を日本の1960年代と比較&考察
- フィリピン不動産とバングラデシュ不動産を徹底比較
- モンゴル不動産とバングラデシュ不動産を徹底比較
- バングラデシュ不動産投資で押さえておくべき政治体制と今後の政策
- バングラデシュ不動産投資の際の法規制・税手続きの基礎知識を解説
- バングラデシュ首都ダッカ市・ウットラ地区の不動産の魅力を徹底解説
- バングラデシュ・モノレール(三菱商事&川崎重工受注都市高速鉄道)
- バングラデシュ不動産投資をする上での為替リスクについて考察(前編)
さて、不動産価格が上昇する理由を説明するにあたり、
日本の高度経済成長期の不動産価格の上昇を思い出してみましょう。
当時の日本は飛ぶ鳥を落とす勢いで経済が成長し、
不動産価格は1960年代~1980年代にかけてオイルショックの時を除いて右肩上がりで上昇していきました。
以下は日本の高度経済成長期からの不動産価格の前年度比の上昇率です。

現在のバングラデシュは正に当時の日本の経済水準そのもので、
毎年7%以上経済が成長するだけでなく、
首都ダッカでは既に東京の3倍の人口密度を誇りながらも毎年70万人が流入していきています。
土地の価格は人口密度が増加すればするほど、当然ですが上昇していきます。
経済成長で賃金が上昇し、
人口が急速に増加するバングラデシュで土地の価格が下がることを考える方が難しい状況となっているのです。
通常、不動産投資は少なくとも1000万円程度の金額が必要となりますが、
100万円から投資することができる方法も存在するのです。
興味のある方は、詳しくは、以下の記事を読んでみてください。
→ バングラデシュ不動産を煩雑な処理なしで投資実行する唯一の方法を紹介
バングラデシュ不動産は日々価格が上昇しているので、
投資するとしても2018年中(残り少ない期間ですが)と見ています。
年率10%程度で安定的に増やせる投資先:国内ヘッジファンドBMキャピタル
次に価格下落の可能性が少ない投資先としてBMキャピタルがあります。
BMキャピタルは日本人によって立ち上げられたヘッジファンドです。
ここではヘッジファンドが何者なのかという点については以下記事で説明しているので割愛させて頂きます。
→ ヘッジファンド・おすすめ投資先ランキングを紹介~日本人一流ファンドマネージャーによる運用~
BMキャピタルの運用手法はベンジャミン・グレアム流のバリュー投資を元にして所謂ネットネット株を投資先銘柄の基準にそえています。
ネットネット株投資というのは借金を支払った後の純現金性の資産の価値だけで株価を上回っている銘柄に投資をする手法をさします。
つまり簡単にいうと100万円の現金を保有し、30万円の借金をしているA社(ネット現金性資産は70万円)の株を50万円で買いましょうということです。
具体的なバリュー投資における銘柄の選定方法は以下の記事で書いています。
→ ネットネット株の探し方・ベンジャミングレアム投資手法・正味流動資産とは
つまり元本保証ではないものの、元本未満で取引されている銘柄に投資をしているので下落耐性が非常に強いのです。
実際BMキャピタルは運用以来10%程度の運用益を安定して出し続けており、
一度もマイナスの成績をだしたことがありません。
ただ、BMキャピタルに関しては最低出資額が1000万円となっており、
私の知る事例でも相談の末200万円程度では最低でも必要になってくるので問合せを行った上でファンドの方に相談してみることをおすすめします。
上記のバングラデシュ不動産で100万円を確実に増やした後に、
ヘッジファンドで手堅く運用するのも有りです。
BMキャピタルについては以下に詳しく纏めておりますので参考にしてみて下さい。
→ 【国内ヘッジファンド】BMキャピタルの運用手法・利回り・評判を長期投資家目線で徹底解剖
また、100万円資産運用先についても比較を以下でまとめていますのでこちらも参考にしてみてくださいね。
→ 100万円資産運用法~投資先9選をリスク・リターン別に比較検証する~