2000万円~5000万円資産運用

5000万円あったらセミリタイア出来るのかを検証する

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労働収入だけで達成するのは相当難しい水準である5000万円という資産。

5000万円という資産を築けば準富裕層と言われるレベルになります。富裕層と言われる1億円の五合目まできています。

本日は5000万円あったら恐らく皆さんが意識される、仕事を辞めて好きなことで収入を得ながら悠々自適な生活をするセミリタイアが可能なのかという点について論じていきたいと思います。

5000万円という資産の位置づけ

まず5000万円という資産のレベルについて見ていきましょう。

日本人の世帯の資産別の数

5000万円あれば準富裕層に分類され、日本全体の世帯の8%以上という水準になります。小学校で40人のクラスがあったとしたら、3位ということです。

あと富裕層と言われる1億円まで一歩というとことまで迫っています。

そもそもセミリタイアとは??

セミリタイアできるかを調べる前に、そもそもセミリタイアとは何を指すのかということを考える必要があります。

セミリタイアは完全なリタイアではなく、会社の定年退職前に会社や仕事を辞めて、自分の好きなことをしながら一定の収入を稼ぎながら悠々自適な生活を送ることを意味します。

セミリタイアという言葉自体は和製英語なので、英語系の人にいっても通じず、英語圏ではEarly Retireと言われております。

一定の収入を稼ぐ必要があることから、完全なるリタイアではなくセミリタイアであるといいうことですね。

生活費としていくらが必要になってくるのか?

孫氏の兵法書でも『敵を知り、己をおしらば百選して危うからず』という言葉がある通り、敵(生活費がいくら必要か)を知り、己(5000万円でいくら稼ぐことが出来るか)を知る必要があります。

まず生活費ですが、以下東京都が発表している統計をご覧ください。


(引用:東京都総務局)

勤労世帯つまり働き手世代の平均の消費支出は450,974円ということになります。

総務省発表の全国のデータだと30万円近辺だったので、如何に東京都に住むコストが高いのかということがわかります。

あくまで、この値は平均であり子供の数、住居の金額、子供にかける教育の金額によって更に必要になる可能性があります。

ざっくりと月間50万円が必要になってくると考えたほうが良いでしょう。

5000万円の資産から運用で捻出できる金額を算出

では5000万円という金額でどれだけの金額を稼ぐことが出来るのかということが重要になってきます。

今回は生活資金に使えるという観点から、キャッシュかが比較的簡単な投資に関して説明していきたいと思います。

5000万円を高配当銘柄でポートフォリオを組む

日経平均の配当金をみてみると、1位の松井証券8%、2位の丸三證券6.5%は突出していますが、それ以下の企業は5%台以下の配当金利回りとなっています。

(引用:日経新聞)

高配当銘柄だけでポートフォリオを組んで配当利回りを組んだとしても、年4.5%~5.0%の利回りで年間200万円~250万円の配当利益に留まります。

年間の必要経費50万円×12カ月=600万円に遠く及びません。

更に現在のように好景気であれば、ある程度高い配当金が得ることができますが、景気が悪くなり配当金が減少することも十分に考えなければいけません。

また株式投資は値動きが荒い銘柄もあり、5000万円の資産元本が大きく変動して結果的に資産総額が減ってしまうことも織り込んでおいた方が良いでしょう。

因みに高配当が多いと噂される米国企業ですが、高配当の銘柄ランキングを見ても最高6%台に留まっており日本に比べて配当利回りが高いわけではなく結果は同様と言えるでしょう。

米国は58年連続配当を増やしているP&Gを筆頭として、25年以上配当金を増やし続けている配当貴族株という銘柄が多数存在していますが、配当金を増やすと同時に株価も上昇しているので配当利回りは比較的低く抑えられているのです。

5000万円をREITでポートフォリオを組む

REITは不動産投資信託で、賃料収入を主とした収益の90%以上を配当に回すことにより法人税を免除されるという会社形態のため、配当金が通常の企業よりも高くなる傾向にあります

REITは株の平均利回りが2%なのに対して、平均利回りが4%超となっています。

REIT利回り(引用:不動産投信ポータル)

確かに平均的に高い利回りを実現していますが、どう組み合わせても5%後半から6%の利回りに留まります。

5000万円を投資したら250万円~300万円ということになります。

ただREITの方が株に対して良いと一概にいえるかというと、そこまで単純な話ではありません。

株は稼いだ純利益を再投資することに更に利益を上げることが出来ますが、REITは90%以上を配当金に回す為、追加投資による成長が見込めないのです。

毎月分配型投資信託

毎月分配型投資信託の中には年率10%~20%の配当金を排出しているものもありますが、高い配当金だけに騙されてはいけません。

投資信託が収益を挙げていれば、収益から分配金が支払われるので問題ないのですが、収益が出ていない場合は自分が預けた元本から分配金が支払われることになっているのです。

実際毎月分配型の投資信託に関して言えば、日本特有の形態といえるもので欧米の金融先進国ではそもそも毎月分配型投資信託型の投資信託は存在していないのです。

金融庁の森長官も同形態の投資信託の乱立には懸念を示している通り、欠陥商品ともいえる商品になっております。

私の祖母も含めて、お小遣い欲しさに毎月分配型投資信託を購入した結果、元本が半減してしまったという例を何度も見てきています。

実際毎月分配型の投資信託を含めた、日本のアクティブ型(市場平均に対して+のリターンを追求する投資信託)の末路を金融庁が纏めたデータをご覧ください。

日本のアクティブ型投資信託の末路

9割以上が既に半減していることが分かると思います。

毎月と書いてあるのが毎月分配型投資信託ですが、悲惨な結果ですね。投資先として絶対に選ぶべきではないでしょう。

目先の小遣いのために貴方の大切な資産の元本が大きく減少してしまうという事態だけは避けましょう。

ヘッジファンドへの投資

私が投資しているヘッジファンドでは4半期に1回引き出しを行うことが可能なので、生活費を運用益から引き出すことが出来ます。

BM Capitalでは年平均10%程度の利益を5年間1度もマイナスを出すことなく安定して稼ぎ出しており、10%である500万円を引き出せば大きく生活費を捻出することが出来るでしょう。

しかし、マイナスは出したことはないものの5%程度の年もあれば15%の利回りを達成という年もあるため、5000万円の投資だけで安定して生活できる保障はありません。

5000万円でセミリタイアできるかを総括する

株式やREIT、更にヘッジファンドに投資を行うことにより200万円~500万円の投資収益を稼ぐことは可能ではあるが、安定して500万円を稼ぎきることは難しく元本が減少するリスクもある。

また生活費が600万円最低でも必要ということを考えると、100万円~300万円程度の稼ぐ手段は確保する必要がある。

投資の利回りは再投資し、複利で運用することによって大きな資産を築くことが出来ますが、毎年生活に必要な分を引き出していては資産は成長していきません。

5000万円を蓄えてセミリタイアをするよりは、もう暫く我慢して1億円以上の富裕層の仲間入りをしてからセミリタイアをしたほうが安全であると思います。

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