1億円といえば1つの区切りともいえる資産ということが出来ると思います。
実際1億円を目標の資産形成を行っている方も多いのではないでしょうか。日本では億万長者と言われるレベルに達したことになります。
米国では富裕層の基準としてミリオネアがよく引き合いに出されますが、ミリオネアは1million USDを保有するに至った方のことを指し現在(2018年7月24日)時点のドル円レート110円で換算すると1億1000万円ということになります。
本日は資産1億円というレベル感と資産1億円あればリタイアできるのかという点について分析していきたえいと思います。
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資産1億円を保有している方の割合
日本人は人口あたりのミリオネアの数が世界最高であるといわれておりますが、実際どれくらいの数なのでしょうか。
ミリオネアの統計はありませんでしたが、資産1億円の世帯の割合については野村総研が公表しておりますので、以下ご覧ください。

全世帯の約2%以上に位置しているということになります。40人のクラスでいうとトップですね。
立派な富裕層ということが出来るでしょう。
資産1億円でリタイアできるのか?
資産1億円という金額で意識するのはリタイアが出来るのかということだと思います。
ではまずリタイアするにあたって、老後の資産にいくら必要かという点なのですが、以前私が平均寿命が伸び、インフレが発生し年金が減額、大病に羅漢するという考えられる不確実性を保守的に見積もった結果1億4000万円程が必要であることが資産されました。
保守的に見積もったうえで1億円では足りませんが、1億円あれば1億4000万円を作ることは割と容易であるといえます。
更に年金を受け取れるということを考えると、老後の生活費用を稼ぐということにフォーカスするのであれば、問題なくリタイアすることが出来るでしょう。
しかし現在30台~40台で、ここから子供の養育費とかが嵩む世代であるのであれば、資産運用益だけで生活するのは仮に運用に失敗して大きく資産を減らしてしまう可能性があること等を考えると危険であるといえます。
といのも運用益を生活に充てていくことになるため、運用益で生活できる年は問題ないですが、運用益で生活できない又はマイナスの成績が出た場合は、そのまま元本を生活費に充てる必要があり、元本が取り崩される恐怖に長年苛まされることとなるためです。
1億円の投資先選定で考えるべきこと①:定期預金や国債等の元本保証は勿体ない
1億円というのは非常に大きな資産ですが、いくら元本が大きかったとしても運用利回りが非常に小さい定期預金や国債に投資してはほんの僅かな運用益しか手にすることが出来ません。
例えば定期預金でいうと一番高い利回りでも0.3%しか手にすることが出来ず、1億円を預けたとしても年間30万円しか金利を受け取ることが出来ません。
また国債も財務省が個人を対象に発行する個人向け国債は年率0.05%と定期預金よりも低い利回りということもあり、年間5万円しか金利を受け取ることが出来ません。
安全性を追求するあまり、結果的に1カ月の生活費すら賄えない雀の涙しか手に入れることが出来ないのです。
100億円程度の資産を保有している場合でしたら年間3000万円となってくるので、生活にことかくことはないです。
そもそも100億も資産を保有していたら更に儲かる可能性が高い投資案件が続々と舞い込んでくるので逆に定期預金には手を出さないでしょう。
1億円の投資先選定で考えるべきこと②:ポートフォリオの組み方
1億円という資産を一つの資産に集中投資することはないと思います。
『卵を一つの籠に盛るな』というのは有名な諺でもありますが、分散投資を行うのは基本となっています。
しかし分散投資は闇雲に行えばよいというわけではなく、相関性が低い資産を組み合わせることによりポートフォリオの安定性を高めることが出来ます。
例えば米国のダウ平均と日経平均の相関性が高いことは周知の事実となっていますが、日経平均とダウ平均に5000万円ずつ投資した場合、ダウ平均が下落した際に一緒に日経平均も下落する為、分散投資を行っている意味がなくなってしまいます。
そこで近年注目を集めているのが、ヘッジファンドや不動産投資といった、株式市場に連動しない資産への投資(=オルタナティブ投資)でハーバード大学の基金も60%程をオルタナティブ投資に割いています。
更に今後財政破綻型のインフレが発生する可能性があることを考えると通貨の分散も行う必要があるでしょう。
日本円の資産だけでなく海外の資産も保有することを積極的に検討しましょう。
総括
1億円という資産は上位2%に位置するレベルで十分に富裕層でるということが出来る。
また1億円あれば老後資産という観点で見れば、安全に資産運用を行っていくことを前提にリタイアすることも可能であるが、まだ30台~40台という年齢であるならば踏みとどまった方が良い水準でもある。
1億円保有されている方向けに以下記載しておりますので、ご覧頂けますと幸いです!