新興国株式投資

『フィリピン株式市場』おすすめ海外新興国投資を経済・国家政策より解説

 

株式投資でリターンをできるだけ大きなリターンを得たいという方が、

気になるのは「新興国」の株式市場ですよね。

これまでも様々な新興国株式銘柄を紹介してきましたが、

今回は成長国としても名高い「フィリピン」の株式市場・株式投資を取り上げたいと思います。

具体的には、フィリピンの経済成長、

国の発展の今後の見通しと懸念点を踏まえた上で、

同国の株式市場は魅力的なのかどうかを見ていきたいと思います。

今回のポイント
  • フィリピンは人口は1億人を超え、土地面積は日本の8割程度となり、人口密度が高いことがよくわかる。
  • フィリピンの一人あたりGDPは3,000USDと中所得国の罠である10,000USDまではまだまだ遠く、労働集約型産業で成長がしばらくは期待ができる。
  • フィリピンの経済成長率はリーマンショック時に落ち込む期間はあるもその後は6%~7%と安定した水準で推移、海外労働者からの出稼ぎによる送金、国内コールセンターサービスの拡大、国の治安改善によって海外からの投資の増加が経済成長を加速させている。
  • 他新興国の人口ピラミッドの中で最も美しい形をしており、今後も人口、労働人口の増加を伴い加速的に経済成長していくことが予測できる。
  • フィリピンはまだまだ経済成長段階であり、投資先行型ではなく健全に内需の拡大を伴った成長していることが把握できる。
  • フィリピン株は魅力的な国であることから、資金が集まっており、PERがすでに20倍を超えている企業が多く若干の割高である。
  • 大きなリターンを狙うのであれば、他市場も視野に入れるべき。

 

フィリピンの株式市場は一言でいえば「魅力的」なのか?(株式銘柄・配当利回り・株価見通し)

フィリピン株式投資を考えている方が知りたいのは、

「フィリピン株式市場は魅力的なのか?」

ということですよね。

結論を言ってしまえば、2018年現時点では割高水準となっており、

そこまで魅力的ではありません。

実際に株式市場自体のフィリピンの主要企業の株価を見てみましょう。

フィリピンの株式市場主要銘柄引用:アセアン株式情報

フィリピン株は魅力的な国であることから資金が集まっており、

PERがすでに20倍を超えている企業が多く若干の割高と言えます。

そして配当利回りも非常に低いです。

今後の経済成長による株価上昇可能性を考えるとPER20倍は若干割高であっても、

投資実行しても中長期でみると確りとペイする可能性があると思います。

以下ではフィリピンの国の概要から今後の経済成長見通しをじっくり論じていきます。

フィリピンの概要

まずは他新興国と同様、フィリピンの一般概要、経済概要を見ていきましょう。

フィリピン一般概要

国・地域名フィリピン共和国 Republic of the Philippines
面積30万平方キロメートル
人口1億98万人(2015年、出所:フィリピン統計庁(PSA))
首都マニラ首都圏(NCR) 人口1,288万人(2015年、出所:PSA)
言語フィリピノ語、英語、セブアノ語など
宗教カトリック教(82.9%)、その他キリスト教(10.0%)、イスラム教(5.1%)など
公用語フィリピノ語、英語

引用:JETRO

フィリピン経済概要

項目2017年
実質GDP成長率6.7(%)
名目GDP総額313(10億ドル)
一人当たりの名目GDPn.a.
鉱工業生産指数伸び率△0.8(%)
消費者物価上昇率3.2(%)
失業率5.7(%)
輸出額68,714(100万ドル)
(備考:輸出額)FOB
対日輸出額10,230(100万ドル)
(備考:対日輸出額)FOB
輸入額96,094(100万ドル)
(備考:輸入額)FOB
対日輸入額10,555(100万ドル)
(備考:対日輸入額)FOB
経常収支(国際収支ベース)△2,518(100万ドル)
貿易収支(国際収支ベース、財)△27,380(100万ドル)
金融収支(国際収支ベース)△2,208(100万ドル)
直接投資受入額2,097(100万ドル)
(備考:直接投資受入額)認可額ベース
外貨準備高81,570(100万ドル)
(備考:外貨準備高)金を含む
対外債務残高73.1(10億ドル)
政策金利3.0(%)
(備考:政策金利)期末値、翌日物借入金利
対米ドル為替レート50.4(ペソ)
(備考:対米ドル為替レート)期中平均値

引用:JETRO

人口は1億人を超え、

土地面積は日本の8割程度となり、

人口密度が高いことがよくわかります。

フィリピンの主要宗教は9割がキリスト教であり偏りが見られますね。

一人あたりGDPは3,000USDと、

中所得国の罠である10,000USDまではまだまだ遠く、

労働集約型産業で成長がしばらくは期待ができます。

直近(2017年)インフレ率は1.4%と国内の需要が停滞しているのか気になるところですが、

金融政策上は緩和方向の政策が取られやすい水準となります。

次の章から具体的に深掘りしていきます。

フィリピンの経済成長

フィリピンの経済成長率を見ていきましょう。

フィリピンの経済成長率(GDP成長率)引用:World Economic Outlook Database, October 2017を元に筆者作成

フィリピンの経済成長率はリーマンショック時に落ち込む期間はありましたが、

その後は6%~7%と安定した水準で推移しています。

海外労働者からの出稼ぎによる送金や、

国内のコールセンターサービスの拡大、

国の治安改善によって海外からの投資の増加が経済成長を加速させています。

出稼ぎ送金」ですがこれは意外にも少額ではなく、

フィリピンは人口の1割が海外で働き、給料を送金し、

その額はGDPの1割を占めるのです。

日本でも六本木などでコンビニなどに入るとフィリピン人をよく見ますが、

まさにあの方々がGDPの1割を稼いでいるんですね。

ここからは、安定した経済成長を見せているフィリピンの今後の動向を分析していきたいと思います。

フィリピンの人口ピラミッド

経済成長が見込まれるかどうか、

それにはまず「人口ボーナス」が継続していくのかどうかをみる必要があります。

労働人口と消費の関係から、

長きに渡り、

十分に若者の人口数が継続するのかを見るためです。

以下がフィリピンの人口ピラミッドとなります。

フィリピン人口ピラミッド引用:フィリピン(人口ピラミッド)

他新興国の人口ピラミッドの中で最も美しい形をしています。

今後も人口、労働人口の増加を伴い加速的に経済成長していくことが予測できます。

労働の質を担保するフィリピンの「教育」については最低限の識字率は96%と問題ない水準となり安心ですが、

所得が低いため高等教育まで進める児童は少なく、

ここが唯一の懸念点となります。

特に、欧米の企業にとってはフィリピンの英語力が高いことはプラスになります。

フィリピンと言えば、オンライン英会話のレアジョブなどで有名ですよね。

一人当たりGDPが10,000USDを超えそうな「中所得国の罠」に該当する国であれば心配ですが、

フィリピンの一人当たりGDPはまだ3,000USDと低いです。

機械の組み立てなど、

「労働集約的」な工業で発展可能なレベルであり、

国民の識字率と最低限の算数が出来れば問題ないかと思われます。

フィリピンの産業構造

ここで、フィリピンの各産業のGDP構成比を見ていきます。

フィリピンGDP産業別内訳引用:フィリピン経済概要

一目見てバランスのよい産業構造とわかり、

サービス業の比率も高く、今後も成長していく経済と言えるでしょう。

因みに日本の外務省情報では、フィリピンの貿易構造は以下の通りです。

  • 輸出:半導体、輸送用機器等
  • 輸入:中間財、通信機器、電子機器、燃料

タイと同様、外資企業が人件費の安いフィリピンで原料を輸入、

フィリピン人を雇用し組み立て作業を実行、

そして最終製品を作って海外に輸出するという形ですね。

次に、フィリピンの主な貿易先を見ていきましょう。

フィリピンの輸出先内訳(2016):

フィリピンの貿易相手国引用:外務省データを元に筆者作成

フィリピンの輸入先内訳(2016):

フィリピンの貿易相手国(輸出)引用:外務省データを元に筆者作成

フィリピンは他のASEAN諸国が中国、

ASEAN諸国に過度に依存しているにも関わらず、

日本と米国、西側諸国を大きな取引先とし、良質な貿易先の構造を作っています。

ASEAN(東南アジア諸国連合)とは

東南アジア10か国から成るASEAN(東南アジア諸国連合)は,1967年の「バンコク宣言」によって設立されました。

原加盟国はタイ,インドネシア,シンガポール,フィリピン,マレーシアの5か国で,1984年にブルネイが加盟後,加盟国が順次増加し,現在は10か国で構成されています。

2015年に共同体となったASEANは,過去10年間に高い経済成長を見せており,今後,世界の「開かれた成長センター」となる潜在力が,世界各国から注目されています。

2017年に設立50周年を迎えました。

引用:外務省

中国とASEANに依存することで、

中国が不況になれば途端にASEANも不況になり、

甚大な経済停滞を被りますので不安ですが、

フィリピンに関してはここもクリアしています。

中国の今後の動向については以下の記事で考察しています。

→ 崩壊間近?中国経済の実態・2018年以降の成長可能性を分析・解説

フィリピンの今後の経済成長における構造

中国のような経済成長構造、

つまりは政府の投資や民間の投資に依存した形ですと、

国もいつか

「供給過剰」

「過剰債務」

など問題が出てきます。

国の理想的な経済成長は「内需」、つまり国内の需要の拡大が最重要です。

経済成長の寄与をGDPの五大要素並びの産業ごとで分解したものをご覧ください。

フィリピンの実質GDP成長率内訳引用:ニッセイ研究所

上の図を見る限り、

フィリピンはまだまだ経済成長段階であり、

投資先行型」ではなく健全に内需の拡大を伴った成長していることが把握できますね。

フィリピンの政治体制

今までフィリピンの経済について考察する限り、

特に今後の成長について不安材料はありませんが、

例えばタイのように国内で政治問題が起きると経済にも波及します。

現フィリピン大統領のドゥテルテ大統領は、

横柄で信用できる人物なのか、

日本では評判がよくありませんが国内の政治状況はどうなのでしょうか。

前フィリピン大統領であるアキノ大統領は国の治安を改善させ、

海外からの投資を呼び込むという功績を残しました。

ドゥテルテ大統領はその当時、

治安が悪かった地域であるミンダナオ島・ダバオ市の市長に就任し、

同市の治安を大幅に改善させた実績を残し、

2016年に大統領に就任しました。

この治安改善の流れを今後もさらに加速させ、

海外からの投資を呼び込むと共に、

インフラ投資の促進を継続していくことにより更なる発展が見込めるでしょう。

フィリピン投資信託、etf購入(買い方)はSBIと楽天証券などネット証券がおすすめ

ここまで新興国の株式市場を分析してきましたが、

ASEAN」で投資をするならフィリピンが一番有望であると言えるでしょう。

投資家が熱を入れるのにも理由が理解できますね。

ASEANの株式市場に関しても分析しています。

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ポートフォリオの一端を担ってもいいかもしれません。

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それでは、良い投資ライフを。

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