003オルタナティブ投資

高配当利回りで注目のMLPの仕組みと2019年からの見通しと投資信託を紹介

 

「MLP」という言葉を聞かれた方はいらっしゃいますでしょうか。

MLPは配当が8%程度と非常に高利回りを実現しており、

以前お伝えしたREIT(リート)の4%の倍以上の水準となっております。

MLPってどんな仕組み?-REIT(リート)と何が違うの?-

それではまずMLPがどのようなものなのかを見ていきましょう。

MLPの仕組み

MLPはMaster Limited Partnersの略で米国のエネルギー・ガス事業に関するパイプライン・貯蔵・輸送等のインフラ事業に投資を行う共同事業体で、

エネルギー・ガス事業のインフラ事業を90%以上の収益が得られており、収益の殆どを分配することにより法人税が免税となる仕組みとなっています。

また特徴としてパイプラインや貯蔵・輸送等は長期契約を行うケースが多い為、価格が安定し株式市場のように市況要因のようなものに影響されにくいというオルタナティブ投資の特徴を備えております。

→ オルタナティブ投資の必要性について解説〜100万円からの投資〜
→ オルタナティブ投資の正確な定義&現代必要とされるその背景とは?

MLPのイメージ

REIT(リート)とMLPの違いを比較

REIT(リート)の投資対象が不動産であるのに対して、MLPの投資対象はエネルギー関連のインフラ事業という違いがありますが、

その他は以下の図のようにほぼほぼ同じといっても差し支えないほどの違いしかなく、

MLPはREITのエネルギーバージョンと米国では認識されています。

MLPと米国リートの比較

上記のズではMLPの利回りは5.5%となっていますが、配当は毎年成長しており現在は8%程度の高い利回りを実現しています。

MLPの高い配当利回り

MLPは以下のように株式市場や高配当のREITを遥かに凌駕する配当利回りを出し続けており、

現在は8%程度の配当利回りとなっています。

MLPの高い利回り

配当利回りは高いことは分かりましたが基準価格自体はどのようになっているか、確認していきましょう。

MLPの芳しくない値動き

それでは以下MLPのチャートをREITと株式市場の値動きとの比較をご覧ください。

MLPとREITとS&P500のトータルリターンMLPとREIT(リート)は株式市場に比べて直近一年間は下方乖離していることが読み取れます。

先程申し上げた通り、エネルギーのインフラ関連を主な収益源としているので、契約自体は長期的契約となっており景気が下降した時に影響を受けにくい反面、

景気が上昇している局面でも価格が上昇しにくいという側面もあることが伺えます。

MLPの今後(2019年~)の見通し

今後のMLPの見通しはどのようになっていくかを分析してみたいと思います。

配当金は堅調なのか?増配基調なのか?

MLPに影響を与えるファクターは多岐にわたりますが、まずは一番影響を与えるのが今後の配当水準です。

日興アセットマネジメントのレポートによると直近増配傾向にあるMLPが5割、横ばいが4割5分、下落が5厘と全体的に配当金は成長傾向にあることが明らかになっています。

MLPへ投資する投資家としては配当金の動向を最も気にするところでしょうから、配当金という側面から考えるとポジティブな内容であるということが出来ます。

エネルギー価格は頭打ち??

次に投資を行っている分野がエネルギー分野ということで、エネルギー価格が重要なファクターとなってきます。

確かにMLPはエネルギー関連のインフラ投資で長期契約を行っていますが、長期的な価格の動向はエネルギー業界が儲かっているかどうかに左右されますので、

エネルギー価格は将来の収益に遅ればせながらですが、大きな影響をもたらしてきます。

実際2014年~2015年に原油価格が5分の1程度になったときは、影響は少ないとはいえMLP指数自体も2分の1程度まで下落しました。

以下は月足でみた時の原油の代表的な指数であるWTIのチャートです。

WTIのチャート

WTIは1BBL100USDを超えた水準から、20ドル台後半まで下落した後は、

OPECによる協調減産の効果もありじわじわと価格を戻し80ドル近くまで上昇しましたが、

直近はサウジが増産の構えを見せていることや、米国がイランからの原油の輸入を日本など8カ国に対して認める方針を打ち出したことで一気に50ドル台まで下落しました。

また現在の水準ではシェールガスが採算がとれるレベルになってきているので、ここから値を戻して100ドルを目指していくという展開は正直難しいでしょう。

米国の長期金利の水準

米国の長期金利は満期保有で元本が保証され安定的にインカムゲインを獲得できることから、米国債金利が上昇すれば相対的にMLPの投資妙味が下落することになります。

米政策金利の推移引用:時事ニュース

米国の政策金利は上記のようにリーマンショックからの立ち直りが確認された2016年から、徐々に利上げが行われており現在先進国最大の2%~2.25%の水準となっており、

10年国債は3%~3.5%の水準となっています。

しかし米FRB当局は既に緩和的な環境であるとの文言を削除し、2020年までの利上げの終了を示唆しており米利上げの見通しも頭打ち感が出てきております。

日本からMLPに投資ができるMLP投資信託

日本からでもMLPに投資信託を通じて投資を行うことが出来ます。

今回はMLPに投資を行うことが出来るパッシブ型とアクティブ型の投資信託について簡単に紹介していきたいと思います。

インデックスファンドMLP

インデックスファンドMLPはMLPの代表的な指数であるS&P MLP指数への連動を目指すパッシブ型の投資信託です。

‌S&P MLP 指数は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場するMLPなどの
うち、GICS(世界産業分類基準)においてエネルギーセクターまたは公益事業セクターの
ガス産業に属する銘柄を対象とした、浮動株調整後の時価総額加重を基本とする指数です。

引用:楽天証券

インデックスファンドMLPは日本で恐らく最も有名なMLP投資信託なのですが、そもそもS&P MLP指数が軟調なうえの指数に対して明確に下方乖離しており、

投資妙味があるパッシブファンドとは言えません。

インデックスファンドMLP

米国エネルギーMLPオープン

米国エネルギーMLPオープンはMLPのアクティブ型の投資信託ですが、

MLPは米国市場への上場銘柄自体が40社しかいないということもあり、構成銘柄はかなりの確率で被っています。

しかし成績はインデックスファンドMLPを以下のように凌駕するものとなっており、MLPに投資を行うのであれば現実的な選択肢となってくるでしょう。

<赤:米国エネルギーMLPオープン 青:インデックスファンドMLP>インデックスファンドMLPと米国エネルギーMLPオープンの比較

MLPの仕組み・見通し・投資信託まとめ

MLPはエネルギー関連のインフラに投資を行い収益の殆どを分配することによりREITよりも高い8%程度のリターンを実現している。

MLPは今後は分配金の増配傾向という点ではポジティブですが、エネルギー価格の頭打ちが長期的に重くのしかかってくる可能性が高く、見通しが明るいとは言い切れません。

しかし現状は高い配当益をえれることは確かであり、日本からであれば米国エネルギーMLPオープンという投資信託を通じて投資することが選択肢として挙がってくる。

 

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