02資産運用の知識

maneoリスク顕在化・ソーシャルレンディングで貸し倒れトラブル?

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こんにちは、YOSHITAKAです。

今回は直近の話題を取り上げてみたいと思います。

少額で開始できると最近まで人気だったmaneo(マネオ)が流用額10億円以上であると報じられた件です。

証券取引等監視委員会は6日、ネット経由で融資を仲介するソーシャルレンディング最大手のmaneoマーケット(東京・千代田)を行政処分するよう金融庁に勧告した。募集時の説明と異なる目的に流用されたのを見過ごすなど、管理体制に重大な不備があったため。流用額は少なくとも10億円以上で、焦げ付くおそれがあるという。

引用:maneo、監視委が処分勧告 流用額10億円以上

具体的にこの事象を見ていきましょう。

maneoとは?ソーシャルレンディング概要

まずmaneoとはどのような会社なのでしょうか?

ソーシャルレンディングを8年前に、業界の中で国内で最初にスタートさせて、現在では最大手と言われている会社です。大手企業、ベンチャーキャピタルからの資金調達も実施しています。

出資者は以下ですね。お金を扱う仲介業者はこのようなバックグラウンドがどうしても必要になります。

ソーシャルレンディングとは、ネット上でお金を借入したい人、若しくは企業にお金の余裕がある人、若しくは企業が融資するのを仲介するサービスですね。

以下はSBIのスキーム図ですが、参考までに。

ソーシャルレンディングスキーム図引用:SBIソーシャルレンディング

仲介業者は黙っていてもユーザーが増えればチャリンチャリン、とお金が入ってくる仕組みです。(実際は貸付先管理が義務付けられていますが)

maneoの謳い文句としては、

「利回り5-8%の安定運用ができる」

「5,000件、680億円の案件成立を超える実績を誇る業界1位」

です。

日本はご存知の通り低金利時代であり、預貯金をしていてもお金は増えていきませんよね。

その中で、5%-8%の利回りというのは非常に魅力的に映るということでしょう。案件によっては10%を超えるものもあります。

maneoがここまでうまく事業を回していたポイントとして、

「借入・貸付時に掛かるコスト」

の縮小化に成功していることでしょう。

具体的には以下のような面倒な手続き(時間とお金のコスト)を全て簡略化したということです。承認プロセスは銀行は厳しいがネットで全国に展開してみると簡単に承認してくれる人もいる、ということでもあります。

  • 銀行融資承認プロセス
  • VC資金調達
  • 債券発行

maneo自身も貸し倒れが頻繁に起きるのはさすがにまずいので、貸付先の審査厳格化し、個人投資家に募集内容を通知し資金を調達した上で貸付を行い、投資家への返済金までフォローしています。(当たり前ですね)

最近上場したメルカリもそうですが、如何に面倒な手続きを縮小するかを考えた事業が本当に多いですよね。VCもそれらの企業に積極的に出資しています。

maneoの知名度が上がったこともそうですが、このスキームが認知され始め、大企業も業務提携をするようになりました。

プレリートファンド株式会社とmaneoマーケット株式会社が資本業務提携で合意
ブルーメロンキャピタル株式会社(プレリートファンド株式会社の親会社)と資本業務提携に関するお知らせ

maneoは、

maneoローン成約額推移引用:maneoローン成約推移

と増加の一途を辿っていました。

「お金を貸し出す」投資家目線では同スキーム上で「高利回り」金利収入を「毎月」得ることが可能なことが人気の理由でした。

maneoファンドの案件は?

ファンドの案件内容としては、

  • 不動産担保付きローン、
  • 企業融資、
  • メガソーラープレミアムローンファンド、

などなど様々です。

投資信託などでファンドを購入するよりかはリターンが大きく感じますよね。

maneo上場の可能性

上記で大手企業とベンチャーキャピタルから出資を受けていることを記載しましたが、上場も当然見越してのことでしょう。

米国で言えば、「レンディングクラブ」というmaneo(より先ですが)と同様にスキームで事業を行なっている会社はすでに上場しており、Googleより資金提供を打診されていたくらいです。

上場は当然見越していたでしょうが、今回の10億円流用の件で少し足踏み状態という状況かと思います。

ソーシャルレンディングの競合・SBIとの比較

尚、ソーシャルレンディングは国内でSBI(SBIソーシャルレンディング)も実施しています。

競合という訳ですね。比較表は以下の通りです。

maneoSBI
利回り5.0-8.0%2.0-6.5%
最低出資額1万円-1万円-
運用期間2ヶ月-36ヶ月4ヶ月-36ヶ月
融資ジャンル事業向け事業向け

利回り、運用期間をみると明らかにmaneoの方がこの表では良さそうですね。信用もSBIは大手ですので、同等と見ていいでしょう。

maneoニュースのポイント(グリーンインフラレンディング10億円流用)

今回の10億円以上の流用額と言われている事象のポイントは、以下です。

maneoはファンド運営業者から依頼を受け、ネット上で投資資金を募る。ホームページ上に事業の概略や利回りなどの条件を載せ、投資家を集めて業者に仲介する役割を担っている。監視委が問題視したのは「グリーンインフラレンディング」という運営業者による多額の不正流用を見過ごしていたことだ。

今回多額の不正流用をしていたのは「グリーンインフラレンディング」という再生可能エネルギー事業を営んでいる会社です。

maneoはそこの「管理」を怠っていたということです。

リスク商品として集めた資金であり、利回りは11-14%と異常な高さですね。

maneoはグリーン社の依頼で、北海道での太陽光発電やスリランカでの水力発電事業への融資名目で年利11~14%で投資家を募集。3084人から約130億円を集め同社に仲介した。だが実際には同社はグループ会社の増資など事前の説明と異なる目的に集めた資金を流用していた。

130億円の案件ですから社内でも大きなプロジェクトだったはずですが、社内体制の整備が追いつかず、監査委員会に管理業務が遂行されていないと指摘されました。

確かに事業に使わずにグループ会社への増資に使っては、投資家との約束を完全に反故にしていますよね。

昨今の国内の金余り、資金調達の容易化により資金が集まりやすくなり、それに伴い管理も大変になるため、ベンチャー企業では対応しきれないところがどうしてもできなくなりますよね。

私が勤めている総合商社のような大企業であれば事業を創ること、よりも既存事業を徹底的に管理することに長けていますので、ここで共存が図れればフィンテック領域のベンチャーも国内で成長していくのではないかと思います。

maneoの社長は瀧本憲治さんという米国公認会計士・中小企業診断士の資格をお持ちの方ですが、比較的容易に取れる資格なのでそこまで安心はできないでしょう。

今後さらなる大企業との連携が重要になってくるのではないかと考えます。

グリーンインフラレンディングは焦げ付きが発生する可能性があるとのこと、投資家は一部返済を諦める必要がある可能性も残されているということですね。

むすび

そもそもですが、ソーシャルレンディングを活用するのは良いことかもしれませんが、今回のグリーンインフラレンディングなど再生可能エネルギーを理解して投資している人はどれくらいいるのでしょうか。

資産を増やすにあたり、自分の「投資の基準」はしっかり持つ必要があります。

私の場合、ポートフォリオを組んだ上で、日本が置かれている状況を鑑み、海外不動産やヘッジファンドに投資をしています。

資産運用を考えていて、堅実に、且つリターンを最大化したい方は、私の投資基準の考え方を参考にしてみてくださいね。

ポイントとしては、「日本政府に逆らわない」ということです。

maneoのデータを見ると、100万円以上投資している人も多いですが、どうも仮想通貨のブームに乗るような投資に似ているように感じます。

maneo投資額

市場にはもっと良い投資先が存在しますので、比較する慎重さは持ち合わせていた方が良いかと思います。

それでは。