こんにちは、YOSHITAKAです。
これまで様々な海外不動産を紹介してきましたが、今回はマレーシアの不動産取得にあたりそのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。
マレーシアの一般・経済概要
マレーシアの概要については「『マレーシア株式市場』おすすめ海外新興国投資を経済・国家政策より解説」にて詳細を記載しているので参考にしてみてください。
ざっくりポイントだけを列挙すると以下の通りとなります。
- マレーシアは他新興国に先駆けて外資誘致や輸出増加で成功を収め、現在でも経済成長は衰えず、ASEAN主導国としての地位を固めている。
- 2017年時点で一人当たりGDPも9,818USDと、中所得国の罠である一人当たりGDPが10,000USDを突破間近。
- 15歳〜34歳までの若い労働人口が大きなボリュームを占めており、今後の20年-30年間は労働人口が減少せず、消費も見込まれるので継続的な経済成長を予測できる。
- 一人当たりGDPが高くなり賃金上昇により製造業が中国に移った後、サービス産業に転換しても経済成長していることが読み取れる。
- マレーシアの輸出先・輸入元は中国が最も比率を占めており、中国依存型となる。単純に中国経済が失速をすると、マレーシア経済に直撃する。
すでに中所得国の罠に差し掛かるところであり、労働集約型から知識集約型への産業転換も求められますが、製造業の拡大もありますので今後の動向は常にウォッチしておくべき状況と言えるでしょう。
マレーシア不動産取得への主要投資エリアは?
主要投資エリアは、他新興国と同様首都に集中します。
マレーシアでいえば、クアラルンプールですね。すでに町として完成しており、狙うとすればキャピタルゲインではなくコンドミニアム投資でインカムゲインを狙うことになるでしょう。
クアラルンプールはペトロナスツインタワー周辺を中心に発展しており、商業地区のブキビンタン周辺エリアはマレーシアで最も不動産価格が高い地区となります。
クアラルンプールにある通常のマンションの平米単価は東京の1/3、シンガポールや香港と比べて1/5程度となっています。非常に価格が安いのですが、クオリティは高いです。
マレーシアは地震など災害が少なく、建物の構造も日本と違って安全確保設備の構築が必要ないことがコストが安くなっている原因となっています。
マレーシアの高級コンドミニアムの特徴として、海外有名デザイナーがデザインしていたり、有名ホテルを手がける大手ディベロパーが建設を担当しているので、おしゃれな建物が多く、セキュリティも完備、ジムやプールもついており、日本では同価格では実現できないハイクオリティな生活ができます。
尚、クアラルンプールの他に、ジョホール地区はシンガポールとの国境となり開発地域であり、キャピタルゲインを狙うのであればこちらに投資を検討する方が良いでしょう。
マレーシア不動産取得に掛かるコストは?
マレーシア不動産取得に掛かるコストは非常に安いです。
ですが、まず気をつけなければならない点として、外国人はマレーシア不動産取得に関して以下2つの条件を満たす必要があります。
- 価格が100万リンギット(約3000万円)以上の物件取得であること(一部地域除く)
- 州政府に購入の合意を得ること
100万リンギットの物件を購入するとして、その取得に掛かる経費は、
- 登記印紙税:約70万円程度
- 弁護士費用:約20万円程度
- 住宅ローン申請費用:約20万円程度
- 州政府合意取得費用:約3万円程度
①+②+③+④=110万円〜120万円
約120万円程度を考えておけば良いでしょう。
保有コストとしては、年間で、
- 固定資産税:約3-7万円
- 所得税:インカムゲイン×26%
- 不動産管理費:約12-20万円程度
- 保険費用:約5万円
と、30万円周辺でしょう。
売却に掛かるコストは、
- キャピタルゲイン税:5%(所有期間5年超の場合、それ以下は30%)
- 不動産仲介手数料:3%が通常
となります。
マレーシア不動産投資のメリット・デメリット
マレーシア不動産のメリットとしては、購入・保有コストが安く、今後も経済成長の可能性を秘めており、物件選びさえ間違えなければインカムゲインが着実に得られることでしょう。
加えて、五年以上保有している不動産の売却であればキャピタルゲイン税が5%とこれも魅力です。しかし、首都クアラルンプールで大きなキャピタルゲインが狙うのは少し不動産価格が高騰してしまっているので、狙うとすれば別地域のジョホール地区を選ぶのが良いでしょう。
デメリットとしては、メリットの部分で触れましたが、物件選びが難しいことでしょう。マレーシア不動産は人気であることから、仲介業者が非常に多く、どの業者が最も信頼できるのか見極める必要があります。
私も4社ほど仲介業者に合いましたが、いまいちピンと来ず、そのままマレーシア不動産の投資には至っていません。手続きも州政府の合意書など複数ありますので、その手間を考えて、相談ができる仲介業者の選定は極めて重要です。
また、マンションの完成前に不動産を購入する「プレビルド」がありますが、やはり新興国なので、上物建設リスクは高いと言えます。途中で建設が中止され、万が一トラブルに巻き込まれてしまっては投資を検討する時間さえ取られてしまいます。
むすび
上記までで、マレーシア不動産に関して解説してきましたが、海外不動産投資で検討する時のポイントとして、「キャピタルゲインが高い角度で狙える」「手間が掛からない」の2つを私は軸としています。
マレーシアはインカムゲイン狙いが主要であり、ジョホール地区であればキャピタルゲインも狙えますが、私は中国依存しているマレーシアに投資を実行する気にはなれません。
また、州政府合意申し込みなど手続きに手間と時間が掛かるため、実行せずにいます。
キャピタルゲインと少ない手間として探し当てたのがバングラデシュ不動産でした。
マレーシア不動産を検討している方も、バングラデシュ不動産も比較検討に使ってみては如何でしょうか?
それでは良い投資ライフを。