新興国株式投資

『ラオス株式市場』おすすめ海外新興国投資を経済・国家政策より徹底解説

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私はこれまで、日本で投資すべきではなく、海外投資を選択すべきということを明言しておりますが、今回は、

「では、海外でもどこに投資すれば良いのか?」

という観点から一つ一つ、対象になり得る投資先を紹介していきたいと思います。

今回はラオス株式投資についてです。

今回のポイント
  • ラオスの経済成長率は継続して7%前後の水準であり、理想的な人口ピラミッドを形成、2008年のリーマンショックもものともせず推移してきた。
  • ラオス経済の課題として、中国とタイに過度に依存しており、両国の経済にラオスの経済成長が大きく影響されており、かなり一本足打法に近いイメージ。
  • ラオス政府の債務残高もすでに大きく、今後の公共投資に制限がかかることはかなり明白である。
  • ラオスの株式は現状、日本の証券会社経由では購入不可能だが、購入できるとしても私の投資実行基準を満たさない。ラオスへの投資は今ではない。

ラオスの概要・経済動向を解説

ラオスというと、なかなかイメージが湧きませんよね。私もバックパッカーが好んでいく地域だとしか考えたことがないです。

しかし、投資先を探している中で、ラオスも検討対象の一つとなり、調査しているうちに色々と理解が進みました。

まずは、ラオスの概要から押さえていきましょう。

ラオス一般概要

国・地域名ラオス人民民主共和国 Lao People’s Democratic Republic
面積23万6,800平方キロメートル(ほぼ本州の面積、出所:ラオス統計局)
人口716万人(2016年、出所:同上)
首都ビエンチャン(人口:82万900人(2015年、出所:同上)
言語ラオス語(公用語)
宗教仏教
民族ラオ族をはじめ計49民族

引用:JETRO

ラオス経済概況

項目2016年
実質GDP成長率6.94(%)
(備考:実質GDP成長率)推定値
名目GDP総額13.8(10億ドル)
(備考:名目GDP総額)推定値
一人当たりの名目GDP1,925(ドル)
(備考:一人当たりの名目GDP)推定値
鉱工業生産指数伸び率
消費者物価上昇率1.51(%)
失業率
輸出額3,165.9(100万ドル)
(備考:輸出額)通関ベース
対日輸出額57.0(100万ドル)
(備考:対日輸出額)通関ベース
輸入額3,891.0(100万ドル)
(備考:輸入額)通関ベース
対日輸入額82.6(100万ドル)
(備考:対日輸入額)通関ベース
経常収支(国際収支ベース)n.a.
貿易収支(国際収支ベース、財)n.a.
金融収支(国際収支ベース)n.a.
直接投資受入額n.a.
外貨準備高847.1(100万ドル)
(備考:外貨準備高)金を除く
対外債務残高n.a.
政策金利n.a.
対米ドル為替レート8,179(キープ)
(備考:対米ドル為替レート)期中平均値

引用:JETRO

ラオスは、CLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)の一国で、今後成長余地が高い国となりますが、アジアの最貧国の一つとなります。

IMFからは後発開発途上国として分類され、一人当たりGDPは「2000USD」近辺であり、「中所得国の罠」である「10,000USD」までは距離があります。

ラオスの経済成長を具体的に解説

以下は直近20年ほどのラオスのGDP成長率です。

ラオスGDP成長率引用:World Economic Outlook Database, October 2017を元に筆者作成

2008年のリーマンショックをものともせず、経済成長を継続していますね。次は、経済成長に大きく寄与する人口をみていきましょう。

ラオス人口ピラミッド引用:人口(ラオス)

非常に理想的な人口ピラミッドを形成しており、経済成長には魅力的な国と言えるでしょう。

ラオスはまだまだ教育レベルが低く、識字率は低い状況です。義務教育も日本が9年に対し5年と4年も短く、労働力も高くないです。

しかし、それでもまだ簡単な作業など「労働集約産業」で成長する段階なので、迅速な教育改革はそこまで必要ではないでしょう。

ラオスのGDPの内訳をみていきましょう。

ラオスのGDPにおける工業部門の成長率と業種別寄与度引用:BTMU調査レポート

サービス(黄色)と工業(オレンジ)のバランスが非常に良いです。サービス業の比重の高さが意外ですよね。

そして工業(オレンジ色)ですが、金や銅などの資源の採掘拡大や、隣国タイへの水力発電や電力輸出などが大きな割合を占めています。ラオスは水力発電が主要な産業なのです。水流はメコン川を利用しています。

ラオス経済の現状の課題

ここまでの考察で、ラオスはかなり魅力的な国に見えますね。しかし、同国は多くの課題を抱えており、その中でも主要な三つを挙げていきます。

ラオス経済のタイ・中国への過度な依存

ラオスは、貿易相手国が輸出輸入共にタイと中国で「70%を占める」過度に2つの国に依存した経済政策となっています。属人的ですね。

そして輸出相手であるタイも当然ながら中国に大きな影響を受けます。要するに中国への依存が大きすぎ、中国次第ではラオスは簡単に経済成長が止まってしまいます。

トヨタ自動車や日産自動車の部品メーカーなど下請け企業と同じような縮図です。

ラオスの経常収支赤字の大きさはGDOの20%規模

経常収支に関して、簡単な例を出すと、日本は黒字国であり海外からお金を稼いでいる国ということになります。

ラオスを見ていきましょう。ラオスは経常収支が大幅赤字国でありその規模はなんと経常収支赤字幅はGDPの20%に上ります

日本のGDP20%で考えると、約100兆円の赤字です。これはかなり深刻な水準です。ラオスの経常収支がここまで深刻なのは、主要輸出産品である銅の値下がり、水力発電のダム建設に必要な資材や工具を大量に輸入したことが起因します。

水力発電でしっかりと利益を取れないと、今後以下で指摘する財政破綻を引き起こしかねないですね。

ラオスの財政赤字・債務残高はGDP比60%

ラオスの債務残高は毎年GDP比で5%ほど出しており、現在の累積債務はGDP比で60%ほどとなっております。

債務残高がすでにかなり高い比率を占めることから、政府による公共投資を抑ええざるを得ないことは明白ですね。

よって継続的な経済成長は鈍化することが見込まれます。かなり辛口に見ると、政策として、歳入源が確立されておらず、最悪財政破綻するというケースまで視野に入ってきます。

ラオスの株式市場への投資・最終的なおすすめ投資先

ラオスの株式市場は2010年10月に開設され、約8年が経過していますが、依然として「5社」しか上場されておりません。

時価総額のGDP比はたったの10%と、シンガポールの200%、タイやマレーシアの100%と比較すると完全に小規模な取引所です。

株式の今後の成長を考える時の指標であるPERは15倍程度の銘柄が多いようですが、配当性向は20%近辺、ROEは50%の企業もありますが、現状、日本の証券会社経由でラオスの株を買うことはできない状況でした。

ただ、上記の分析から試しに投資をしよういう気も起きませんでした。あまりにも中国とタイへの依存度が高く、投資ができたとしても、控えます。

他の市場を検討すべきでしょう。私はバングラデシュ不動産に投資しています。

それでは、良い投資ライフを。