国内ファンド

評判の鎌倉投信「結い2101」を徹底評価~理念・運用成績を分析~

国内ファンドとして今までひふみ投信、さわかみ投信、セゾン資産形成の達人ファンドと分析してきました。

今回は鎌倉投信の「結い2101」について分析していきたいと思います。

鎌倉投信と鎌田氏・新井氏について

鎌倉投信とは何者なのか?『結い2101』とはどのようなファンドなのか?という点を紐解いていきます。

鎌倉投信ってどんなところ?

名前から想像はできませんが、鎌倉投信は所在地は鎌倉にあります。

鎌倉にある古い日本家屋を改築っして2010年から『結い2101』の運用を開始しています。

何故鎌倉??運用するなら情報が入りやすい東京中心エリアだろうと思いますが、同社は理由について以下のように述べています。

鎌倉は、“自らの立ち位置”をはっきりと示せる場所だと思ったからです。

鎌倉投信は、お金や金融というものを豊かな社会を育む水脈のようなものだと考えています。

そして、長期的な視野で“人と人”“世代と世代”を繋ぐ調和ある社会の発展に資するものだと考えています。

鎌倉は、自然に恵まれ伝統文化が継承されている「場」です。 一方で、鎌倉幕府を創ったり、日本で始めてナショナルトラストを生み出したりするような、革新的な気質のある「場」でもあります。

 

また通常の投資信託が運用する主体と販売する主体が異なるのに対して、鎌倉投信もさわかみ投信やひふみ投信、セゾン投信と同じく運用から販売までを一貫する独立系投資信託です。

代表取締役の鎌田氏ってどんな人?

最初の共同創業者は4人ですが、そのうちの一人の代表取締役社長として鎌田氏が就任しています。

鎌田恭幸

東京都立大学卒業後1988年に三井信託銀行での経験を積んだ後、1999年バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック・ジャパン)に入社。

株式等の運用、運用商品に企画、営業を経て同社で2007年に副社長を務めた後、2008年に鎌倉投信を設立し代表取締役として就任しました。

彼の哲学についてインタビューの一部を抜粋させていただきます。

ひとつは、日本の普遍的な価値を感じることができる場としての「和」、もうひとつは、会話や言葉に溢れ、夢や希望を分かち合う場としての「話」、最後に、人が集い、言葉が集い、夢が集い、それらが広がる「輪」。

鎌倉投信はこの3つの「わ」を育む場でありたいと思っています。

そのためには、従来のような短期的リターンを求める短絡的な投資ではなくて、いい会社を長期的な視点をもって応援する投信を形づくりたい。

(引用:鎌田氏へのインタビュー)

この思想は同社運用ファンド『結い2101』に色濃く反映されています。

運用責任者の新井氏ってどんな人?

鎌倉投信新井和宏氏

1992年に東京理科大工学部卒業後、住友信託銀行(現三井住友信託銀行)に入社。鎌田氏が信託なので似ていますね。

2000年に鎌田氏と同じくバークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロックジャパン)に転職し、様々な資産の運用に従事して数兆円を動かすファンドマネージャーとしての経歴を持っています。

しかし2008年のリーマンショックで信念としていたえ金融工学や数式に則った投資の在り方に疑念を抱き鎌田氏を含む四名で鎌倉投信を創業しました。

確りと理論を持った上で後程説明しますが、あえて社会性を重視した投資を行っているのです。

2013年にはR&Iの最優秀ファンド賞(国内株式部門)を獲得しています。

『結い2101』の運用理念と特徴・投資先銘柄について

鎌倉投信が運用する唯一無二の商品が『結い2101』です。

結い2101の運用理念

新井氏の経歴で説明した通り『結い2101』はバリュー株やグロース株という括りではない哲学的なファンドです。あまり理論的ではなく、あまり私の意には沿わないのですが、、

『結い2101』はこれからの社会に必要とされる『いい会社』への投資を理念としています。

鎌倉投信では『いい会社』を「これからの日本に本当に必要とされる会社」と定義付けています。

またポートフォリオを「人」「匠」「共生」というテーマで分けています。

人:人財を活かせる企業
共生:循環型社会を作る企業
匠:日本の匠の優れた技術を持つ企業

(引用:結い2101運用レポート)

投資ポートフォリオの特徴①:高い現金比率

直近(2018年7月)のレポートなのですが、現金が38%を占めています。

たまたま高いのかなと思い過去トラックを見てみましたが、一貫して30%~40%のキャッシュ比率を維持しています。

結い2101の高い現金比率

現金比率が高いということは機会損失を被っている一方

・下落時に現金比率が高い為下落幅を抑えることができる
・下落時に安値で買い付けを行うことが出来る

というメリットもあります。上昇相場では不利ですが、下降相場では有利であるということですね。

投資ポートフォリオの特徴②:高い小型株比率

鎌倉投信では大型比率の比率を少なくして、小型株の比率を多くしています。

大型株は5000億円以上、中型株は1000億円~5000億円、小型株は1000億円未満となります。

鎌倉投信の規模別構成比率

小型株は日経平均に組み入れされていません。

その為、市場平均が下落するような相場における影響を低く抑える効果があります。日経平均より下落耐性は高いと言えるでしょう。

『結い2101』の投資先銘柄

結い2101の投資先企業10位の構成をみてみましょう。

結い2101の投資銘柄
(引用:結いだより)

株式の比率は58.6%で投資銘柄数は65社なので単純に平均して1株あたり0.9%となるので、上位銘柄といっても過度に偏った投資をしていないことが分かります。

寧ろ、殆ど1銘柄毎の投資額に差をつけていないといった方がよいでしょう。

上位10社をみてもあまり聞いたことのない銘柄が多いですね、一応それぞれ個別に見てみましたが割安に見える銘柄も割高に見える銘柄も混ざっていました。

投資手法というより社会性に重きを置いていることが分かります。

鎌倉投資『結い2101』の成績

肝心の成績についてひも解いていきたいと思います。

『結い2101』の単体の成績

『結い2101』の成績は以下のようになります。

黄色は配当金を昔だしたことがあるので、それを再投資したベースでの価格推移になります。

先程説明したとおり現金比率が高く、小型株が多いので下落が少ないことが分かります。

後程TOPIXと比較しますが、上昇率はTOPIXを下回っているのですが、、

結い2101の成績

数値でみると以下のようになります。

運用成績鎌倉投信

5年成績の年率でリターン7.6%、リスク8.7%が示す意味について説明します。

リターン7.6%というのは平均的に見込まれるリターンが7.6%ということで簡単なのですが、リスクは価格のブレ幅のことを意味します。

以下の図解をご覧ください。

鎌倉投信リスク・リターン

平均的な成績は7.6%が期待できますが、リスクが8.7%であれば

68.27%の確率で▲1.1%~15.3%
95%の確率で▲9.8%~24.0%

の運用成績に収まるということを指します。

68.27%や95.0%が何の数字か分からないという方もいらっしゃると思いますが、これは統計学的なものなので、そういうものなんだと捉えておいて頂ければと思います。

市場平均TOPIXとの比較

そもそもこの5年間は市場が総じて好況だったので、上昇するのは当然といえば当然です。

重要なのは市場平均であるTOPIXより高い利回りを出しているかどうかということです。

以下のTOPIXと鎌倉投信の比較をご覧ください。

青:結い2101 赤:TOPIX

TOPIXと結い2101

因みにTOPIXは配当込みのリターンを出すことができるので、実際はもっと良い成績となります。

つまり鎌倉投信は市場平均よりおとる成績を五年間出したということになるわけです。

因みにTOPIX(配当込み)の5年平均のリスク・リターンはリターン11.1%でリスクは14.5%となります。

先程の『結い2101』と比較してみましょう。

【結い2101】1年後の成績
68.27%の確率で▲1.1%~15.3%
95%の確率で▲9.8%~24.0%

【TOPIX】1年後の成績
68.27%の確率で▲3.4%~25.6%
95%の確率で▲17.9%~40.1%

このことから、大きなリターンを求めないけど下落リスクは低く抑えているという特徴があることが分かります。

鎌倉投資『結い2101』の手数料と購入方法

『結い2101』の手数料は年率1.08%でひふみ投信やさわかみ投信と同じですが、ひふみ投信のような長期投資家に向けた優遇制度はありません。

手数料後ですとTOPIXとの成績はさらに開きますね。

まった購入方法は一気に買うスポット購入と定期積立購入の二種類がありますが、いずれも1万円から1円単位で調整することが出来ます。

総括とおすすめの投資先

鎌倉投信の『結い2101』はファンドとしては珍しく社会性に注目して運用を行っている独立系の投資信託です。

運用の特徴としては小型株中心で現金比率が40%と非常に高い水準となっている。この為、下落耐性は強いが上昇相場を確りと取れていない。

結果としてTOPIXに対してリスクは低いがリターンが低い運用成績となっている。

私としては結い2101に投資するのであれば、以下の三つの投資先をおすすめしたい。

下落リスクを抑え高いリターンを追求する新興国株式ファンド【3カ月利益16.6%(年率66%)】
Frontier Capital(フロンティア・キャピタル)新興国株投資ファンドを分析する

下落耐性が強く毎年10%の利益が見込めるファンド
【国内ヘッジファンド】BMキャピタルの運用手法・利回りを長期投資家目線で徹底解剖

3年~5年で4倍~8倍を狙える100万円から投資できるバングラデシュ不動産
バングラデシュ不動産・首都ダッカへの海外投資の魅力を徹底解説

 

現在人気のひふみ投信についても現状での投資はおすすめできない点を纏めていますので興味のある方は参考にしてみて下さい。

【参照】
評判のひふみ投信を徹底評価ー今後も株価が順風満帆とは限らない?ー

【2018年決定版・最新おすすめ投資先ランキング】
投資先ランキング

資金を運用するにあたり、投資先の選定で内容や市場をしっかり分析、情報収集を始めると本当に骨が折れます。

そんな手間を省くために、長年投資を実行してきた管理人が、

  • 投資リターン(収益性・利回り)
  • お手軽さ
  • 安定性

 

などの指標を用いておすすめの投資先を徹底紹介しています。

>>【2018】おすすめ投資先ランキングへ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です