100万円~1000万円資産運用

1000万円を保険で資産運用しようと考えている方に知っておいて頂きたいこと

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1000万円を蓄えた方に向けて前回、定期預金を代表とする元本保証型の投資が結果的に自身を貧しくするということをお伝えしました。

1000万円を元本保証で運用すると結果的に貧しくなる??
今回は同じく元本保証型の投資として愛好されている保険での運用を考えている方向けに注意しておいて欲しい点をお伝えします。

保険の種類

一言に保険といっても様々な種類の保険があります。

私の友人にも外資系の保険営業を行っている方がいるので、話を聞いたこともありますが保険にも大きく分けて二つの種類があります。

掛け捨て型保険

掛け捨てといのは読んで字の如く、病気を患ったり死亡した時に保険金を受け取ることが出来ますが、何も起こらなかった場合は保険料がそのまま損失となる契約です。

『ガンになったときに〇〇万円支払います』
『死亡した時に〇〇万円支払います』

といった形の保険です。

本来の保険という意味でいうと、掛け捨て型保険が該当しますね。保険といえば、この形を想定されるのではないでしょうか。

積立型保険

積立型保険というのは、毎月払う保険料を満期まで支払うことによって元本に上乗せした金額を満期に受け取ることが出来る保険です。

保険の機能も受け取ることが出来るし、運用の成果も得ることが出来るという長所があります。

積立型保険 = 保険機能 + 資産運用

毎月の積立額が多うなればなるほど、最終的な受取額も大きくなる傾向があり、30年間毎月3万円積み立てると

積立総額=(月額3万円×12カ月)×30年間 = 1,080万円 (約1,000万円)

となります。この場合受取金額は保険会社にもよりますが、1200万円~1300万円という金額を受け取ることが出来ます。

保険の機能を享受しながらも、定期預金(年率0.3%)に月3万円ずつ積立運用した場合同じく元本1,080万円が1,128万円にしかならないことを考えると定期預金よりは優秀であることが分かります。

メリットばかりのように思われる積立型保険でもありますがリスクもあります。これからリスクについて言及していきたいと思います。

保険の運用のデメリット

それでは一見完璧に見える積立型の保険ですが、デメリットについて解析していきます。

低い運用利回り

積立投資型の保険の利回りを逆算すると、元本保証型の運用利回りは年率1%程度の非常に低い運用利回りとなります。

運用成績としては定期預金の年率0.3%よりは秀でていますが、依然として低い水準ですね。

では、そもそも満期までに死亡した際にいくら貰えるかという数値ですが、多い場合でたったの1000万円、東日本大震災で世帯主がお亡くなりになってしまった世帯に支給された保険金額は700万円~800万円となっていると説明を受けました。

如何でしょうか。私は正直非常に少ない金額だなと感じました。

世帯主を失った家族が今後の生活、子供の養育、介護を賄っていくにはあまりにも少ない金額ですよね。

もしもの時の為に保険を選ぶのであれば、確りともしもの時に貰える金額を確認しておいた方がよいでしょう。

私は保険には加入していないのですが、保険に加入するくらいであれば同じく毎年3万円を積立して年率10%で運用すれば30年後には6,000万円の資産を形成することが出来るのです。

勿論途中で大病を患い家族を残して死んでしまう可能性もあるので、金額が安い掛け捨ての月6000円(30年でも210万円)の保険を払いながら、一方では毎月3万円を積立運用した方が人生全体としてはプラスの結果を招くことが出来ると考えています。

非常に長い拘束期間と高い返戻金

積立型の保険の場合は満期まで積立を継続するのと引き換えに最終的な運用益を受け取ることが出来ます。

反対にいうと満期までに積立を解約した場合は違約金を支払わなければならず、積み立てた金額よりも少ない金額しか返ってこないという仕組みになっているのです。

30歳かた積立を開始した場合例えば60歳までの30年間資金が拘束された形になってしまうのです。

その間、たとえ資金不足に陥り取り崩したくなっても、取り崩すと元本割れした金額しか返ってこないという不利益を被ることになってしまいます。

また30年という期間は非常に長いです。

その間にインフレが発生してしまった場合は最終的に受け取る金額も実質的には現在時点での元本の金額よりも低くなってしまう可能性も十二分にあります。

どういうことかというと、月3万円の積み立てを行った場合30年間で元本は1080万円になり、30年後に1300万円になっていたとします。

一方今現時点では1000万円で買えていた土地が、30年後に2000万円になっていたら(=インフレが発生)、実質的には30年後には1300万円は現在の価値で650万円になるということを意味するのです。

今後日本では政府が抱え込んだ膨大な借金を帳消しにするためにインフレを発生させないといけない状況となっているので、十分にインフレのリスクは織り込んでおいたほうがよいでしょう。

総括

積立型の保険は確かに保険の機能だけでなく、元本にプラスした金額が返ってくるので一見すると魅力的な投資先に映るかもしれません。

しかし年率ベースでは1%程度の運用益しか享受できず、満期までの長期間にわたり資金が拘束されるため、その間にインフレが発生した場合等の不確実性のリスクを負うことになるのです。

積立保険を掛けるのであれば、私としてはもしもの時に備えて安い掛け捨て型の保険で対応しながら、自分で資産を積立ながら資産運用を行ったほうが合理的であるといえる。

インフレのリスクを回避しながら高い運用成績を上げることができる運用先については以下に纏めていますので、参考にして頂けますと幸いです!
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