インドは誰もが認める今後世界の覇権を狙うことができる注目の新興国です。
インドの株式市場に投資を行いたいけれど、個別銘柄に投資を行うのは銘柄選別が難しい。
まずは投資信託に投資を行いたいと思われている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな貴方に向けてインドの投資信託の中でおすすめできる投資信託を
ランキング形式で紹介していきたいと思います。
Contents
インドの現在の経済・株式投資環境をおさらい
まず以前インドについて分析した記事のおさらいを簡単にしていきたいと思います。
⇒『インド株式市場』おすすめ海外新興国投資を解説
⇒ インド株式投資は今なのか?新興国経済を徹底解剖
インドは現在7%程度の高成長を実現しておりますが、
依然として一人あたりGDPは1700USDと非常に低く、
中所得国の罠の壁である一人当たり10,000USDまではまだ距離があり、
人口構造も今後労働力が右肩上がりで増加していく形で非常に期待できます。
更に新興国の中には経済構造自体は魅力的なのに政治が足を引っ張っている、
ブラジルのような国がある中で、モディ首相が安定政権を築き改革に積極的なことも、
ポジティブな要素です。
今後間違いなく大国としての地位を確立していくインドは不動産投資が、
規制されていることもあり、株式投資に資金が向かい以下のように、
新興国インデックスとして最も有名なMSCIエマージングマーケットインデックスを、
大きくアウトパフォームしています。
⇒ MSCIエマージングマーケットインデックスを徹底評価~新興国インデックスの真実~

誰からみても魅力的故に資金の流入が続いた結果、
インドの株式市場は利益の面からみてもバランスシートの面からみても、
割高水準となっており、現時点が投資の好機かといわれると、
調整のリスクに備えたほうが良いでしょう。
(引用:MSCI India Index)
それでは前お気がなりましたが、現時点でおすすめできるインドの投資信託を、
ランキング形式でお伝えしていきたいと思います。
第1位:新生UTIインドファンド

まず第1位はインドの投資信託の中で最も高い成績を残している、
新生UTIインドファンドです。
新生UTIインドファンドってどんなインドの投資信託??
新生UTIインドファンドは新生銀行の新生インベストメントによって運用されている、
インドのアクティブ型の投資信託です。
実際に投資判断を行っているのは、インド最古の投信組成会社で、
投信組成・運用に実績のあるUTIグループによって運用が為されています。
日本国内の金融機関がインドの個別銘柄が分からないので、
インドの国内金融機関い運用を任せるのは極めて合理的な選択であるといえます。
新生UTIインドファンドの高い成績
第1位にランキングしている理由は、過去からの成績の高さです。

以下データを見てみると、10年平均で高い成績を出し続けています。
また標準偏差に着目していただきたいのですが、
標準偏差は価格のブレ幅のことなのですが、
高いとはいえ他のインドの投資信託に比べて低い数値であるといえるでしょう

新生UTIインドファンドのポートフォリオ
新生UTIインドファンドは金融・銀行サービスの割合は33.8%と、
MSCI India Indexの21.0%を大きくOverweightされています。
国民が漸く銀行口座を作り始めた段階なので、今後の普及率の増価に伴い、
高い収益が期待できると見込まれるのに加え、
不良債権を多く抱える国営銀行ではなく民間銀行に投資を行っている点も、
目のつけ所がよいと言えるでしょう
第2位:高成長インド・中型株式ファンド
第二位は高成長インド・中型株式ファンドは評判通りなのか徹底評価で取り上げた、
高成長インド・中型株式ファンドです。
高成長インド・中型株式ファンドってどんなファンド?
運用会社は三井住友アセットマネジメントですが、新生UTIインドファンドと同様、
実質的な運用はインドの中型株式運用に定評がある、
コタック・マヒンドラ・アセット・マネジメント社が担っています。
注目されるのは高成長インド・中型株式ファンドは名前の通り、
インドの中型株式に集中投資を行っていることです。
以下の通り、インドでは大型株式に対して中型株式が、
一株あたりの利益と株価共に堅調に推移しています。

なにより利益の伸び率に株価が比例することを考えると、
今後も期待できる切り口といえるでしょう。
高成長インド・中型株式ファンドの成績
もう一度過去3年の比較表をみてみると、
高成長インド・中型株式ファンドは3年前から2年前は良好な成績を収めていましたが、
直近1年間は軟調に推移しMSCI India Indexと同様の成績に留まっています。

しかし、考え方によっては一旦の中型株式市場の調整に巻き込まれているだけで、
現在仕込むことによって今後の中型株式の力強い成長を取り込むことが出来る
好機と考えることも出来ます。

第3位:ノムラ・印度・フォーカス

ノムラ・印度・フォーカスは成績もポートフォリオの産業別構成も、
金融機関をオーバーウェイトしており新生UTIインドファンドと類似しておりますが、
新生UTIインドファンドより評価が低いのは二点理由があり、
一つは現地の資産運用会社ではなく日本国内の野村グループの
野村アセットマネジメントによって運用されているという点と、
二つ目は分配金を拠出している点が挙げられます。
以下のリターンは税引前分配金を再投資した場合のリターンです。

しかし分配金を拠出する以上分配金を受け取った時に、
約20%の税金を支払わなければいけないので実際の成績は、
上記のチャートよりも低いリターンとなります。
日本人はお小遣いが欲しいので、分配金拠出型の投資信託が流行していますが、
金融先進国の欧米では分配金拠出型のファンドは販売しておりません。
インドの投資信託ランキングのまとめ
インドへの個別株投資は分析が難しいことから、
投資信託が現実的な選択肢となってきますが、インドの投資信託の中には、
インドの市場平均よりも高いリターンを出しているファンドも存在しています。
しかし、インドの株式市場自体が割高ということもあり、
一旦の調整が起こることは十分に想定した上で投資の判断を下した方がよいでしょう。
更におすすめの投資先
インドは確かに魅力的な新興国ではありますが、
誰にでも分かり易く魅力的で尚且つ株式投資の門戸が広く開かれている、ということもあり適正~割高な価格になってしまっています。
現在は、新興国を狙うのもありですが、その場合はフロンティアキャピタルなどファンドも存在します。
新興国投資は、高いリターンを狙えますが、リスクもその分高いです。
長期投資を前提として運用したい方は、安定運用で複利を狙える投資先も存在しますので、以下の総合おすすめ投資先ランキングも参考にしてみてください。