5,000万円資産の資産を蓄えた方は一般的には準富裕層と言われるレベルにきており、あと少しで富裕層のラインである1億円を達成することが出来る水準まできています。
5,000万円あればセミリタイアして悠々自適なセカンドライフを送ることが出来ると考えている方もいらっしゃるではないでしょうか。
今回は5,000万円を貯金することの難しさと、着実に5000万円を築く方法について紐解いていきたいと思います。
既に5000万円の資産があるという方は5000万円を保有している方に向けた記事をご参照下さい。
5000万円資産運用 -海外オルタナティブ投資で安全性を確保しながら資産を大きく増やす-
5000万円を貯金できている世帯割合は非常に少ない!!
そもそも5,000万円を蓄えている方はどれくらいいるのかを総務省の家計調査からみてみましょう。
資産5000万円を貯金している世帯の割合は10%未満
(引用:総務省家計調査)
殆ど貯蓄がない方が一番多いという状況で、4,000万円以上の貯蓄がある世帯は全体の11.8%となっています。
5,000万円以上の世帯という基準では公表されていませんが、10%を切る数値となることが想定されます。
意外に多いなという印象ですが、後で詳しく見ていきますが殆ど高齢者世帯に偏っており、我々生産階級世代は悲惨な状況となっています。
コラム:富の偏った分布を統計から読み解く
因みに最初の世帯別の貯蓄事の分布で日本人の貯蓄額の平均は1,812万円となっており、中央値は1,074万円となっています。
中央値とは統計学の用語で、例えば数学のテストでA君、B君、C君、D君、E君の成績がそれぞれ以下のようになっていたとします。
A君:100点
B君:90点
C君:40点
D君:30点
E君:20点
の場合、平均値は(100+90+40+30+20)÷5=56点となりますが、中央値は5人の内の真ん中の3番目のC君の得点である40点となります。
日本人の貯蓄額の平均1,812万円と中央値1,074万円の差の約800万円の差が意味するところが見えてきたと思います。
つまり、富裕層が莫大な資産を保有している為、平均値としては引き上げられるものの、日本人の真ん中、つまり約6000万位の方は1,074万円しか貯蓄していないということが見えてきます。
富の格差の拡大が統計上からも垣間見ることが出来ますね。
世代別の世帯貯蓄額を分析ー40歳でも殆ど0!?高齢者世帯に偏った富の分布ー
それでは本題に戻して、同じく総務省が発表しているデータから世帯の年代別の貯蓄額をご覧ください。
(引用:総務省年代毎の貯蓄額)
40代未満は借金過多で、40代で貯蓄と借金が均衡し、50歳以上特に60代以上の貯蓄額が多くなっている実態が見て取れます。
私は現在38歳なのですが、私の年代でサラリーマンをされている方は給与収入だけで5,000万円を築いている方というのは殆どいないといえるでしょう。
自分で事業を起こされたり、親から事業を継承した方以外で例外的に外資系の金融機関勤務の方のみはサラリーマンの給与所得で達成可能な数値ではありますね。
資産5000万円が見えてくる条件を考察

それでは一般的なサラリーマン世帯で5000万円の資産を形成していくにはどうしたらよいでしょうか。
方法①:貯金のみで60歳時点で5,000万円を達成する
まず単純に倹約と貯金によって老後資産として5,000万円を達成する方法です。
毎月の必要な貯金額を求める前に、定年時に受け取ることができる退職金を頭に入れておかなければいけません。
厚労省の退職金に関するデータによると、大学卒の平均的な退職金の支払いは2,280万円なので、定年退職時に5,000万円の貯蓄を達成するためには60歳までの2,720万円が必要となります
大学卒業後22歳から働き始めて60歳の定年まで働くことを考えて逆算すると毎月6万円の貯金が必要な計算になってきます。
なんとなく、いけそうな金額に思われますがローンと子供の養育費が嵩む30代、40代で巡航速度を維持するためには相当の覚悟で臨む必要がありそうですね。
コラム:おすすめの貯蓄方『本多静六式4分の1貯蓄方』
貯蓄の方法について何か指針が欲しいという方のために有名な貯蓄法を紹介させて頂きます。
ひふみ投信に藤野英人氏も監修している人気の投資漫画『インベスターZ』で紹介された本多静六式4分の1貯蓄法です。
本多氏は大学教授という公務員の立場でありながら貯蓄と投資を活用して40台で現在の資産価値にして100億円を形成した大正~昭和期の偉人です。
彼は投資の種銭を貯める方法として、通常収入の手取りの4分の1を、ボーナス等の臨時収入の全額を貯蓄していきました。
本多式貯蓄額 = 通常手取収入の4分の1 + 臨時収入の全額
本多氏も最初は給料が低く、養う家族も多かったため月末には非常にひもじい生活を強いられたが、将来裕福になるために致し方ないとして耐え忍んだそうです。
流石にこの方法を丸々導入するのは難しいという方もいらっしゃると思いますが、大切なのは自分でルールを作り、ルールで定めた貯蓄額はそもそも存在しなかったものと考えて、機械的に貯蓄をしていくことの重要さを説いているのです。
方法②:定年まで例えば40歳~50歳までに5,000万円を貯金のみで達成する
今度は単純に定年までに5,000万円を貯金のみで達成する必要額を算定していきます。
単純に平均化して必要な貯金額を纏めたものが以下になります。
22歳~50歳で達成する場合:年あたり178万、月額約15万円
22歳~40歳で達成する場合:年あたり277万、月額約23万円
外資系企業以外でいうと総合商社社員等が高騰しがちな駐在給与を利用してなんとか達成できる金額ではないでしょうか。
月額23万円となってくると、ローンや養育費のことを考えると、なかなか実現可能性が低い数値のように思えます。
方法③:貯金と投資を組み合わせて早期に5000万円を達成
貯金だけで考えると5000万円を早期に達成するのは難しいことが分かりました。
では投資を組み合わせることによって、5000万円を達成する方法について考えていきましょう。
まず現在資産がないという前提で毎年単純に投資に回すと考えます。投資に回した金額を年利10%で運用した場合、資産は以下の通りに増加していきます。
10年後:1,593万円(元本1000万円)
15年後:3,177万円(元本1500万円)
19年後:5,115万円(元本1900万円)
19年後、つまり大学卒業後22歳から19年たった41歳にして念願の5,000万円を形成することに成功するのです。
現在資産がない方におすすめ出来る100万円の投資先や、皆さんが現在保有されている資産毎におすすめの資産運用法について纏めておりますので参考にして頂けますと幸いです。
方法④:現時点だからこそ出来る大きな利益を期待できる海外不動産投資を活用し種銭を増やす
投資において増やす元手となる種銭を構築することが非常に重要になります。
上記の金額毎の資産運用法でも紹介していますが海外の魅力的な新興国の不動産の中には、かつての高度経済成長期の日本や少し前のフィリピンの不動産のように数年で何倍にもなる投資先が存在します。
私も海外不動産投資で大きく資産を増やしましたが、現在私が最も着目しているのが100万円から投資できるバングラデシュ不動産です。
バングラデシュ不動産が何故魅力的なのかという点については以下の記事で詳しく説明していますので参考にして頂ければと思います。
バングラデシュ不動産・首都ダッカへの海外投資の魅力を徹底解説
通常の新興国不動産投資、例えばフィリピンの不動産であればコンドミニアムを丸ごと購入し最低でも500万円以上(直近では1000万円弱)が必要ですが、100万円という少額から数年で数倍になることが期待できる海外不動産に投資できるのは非常に魅力的な点だと思います。
仮に現在300万円を保有しバングラデシュ不動産で3年で1000万円に出来た場合、そこから毎年100万円追加投資し10%で運用することで全部で14年で5000万円を達成することが出来ます。
バングラデシュ不動産は今だからこそ大きな値上がりが期待できる旬の投資先でもありますので、種銭を大きく増やしたいという方は積極的に活用を検討した方がよいでしょう。
総括
総務省の統計からも40代で資産5000万円を達成できている世帯が少ないことが分かった。
一般的なサラリーマン世帯が定年前に資産5000万円を構築するためには貯金と投資を組み合わせることが必要になってくる。
年率10%で運用することが出来れば、40代での5000万円達成が見えてくるが大きな利益が見込める海外不動産投資を現時点で組み入れることにより更に前倒しで達成することが可能になる。