02資産運用の知識

資産運用の目標と必要な利回りについて考察する

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皆さん資産運用をする際には目標とする資産額を設定した上で資産運用を始めると思います。

取り合えず結婚費用と家の頭金のために1000万円築きたいという人や、ローン完済のために5000万円築きたいという人、老後の不安を取り払いたいという人夫々の目標を掲げて資産運用に取り組むのではないのでしょうか。

今回は目標をたてる重要性と、目標に向けてどれだけの利回りが必要となってくるのか、近道はないのかという点について説明していきたいと思います。

資産運用の目標をたてる重要性

中国の古代の兵法家である孫氏の兵法書に「敵を知り己を知らば百選して危うからず」という諺があります。

孫氏

つまり相手の実力を知り、現在の自分の力を正確に把握していたならば、戦いに負けることはないという諺です。

この教えは戦だけでなく、世の中のあらゆる事象に適応できます。

資産運用に落とし込むと、敵(築きたい資産と、築く期間)を知り己(現在の資産、投資の実力)を知らば百選して危うからず。

ということが出来ます。

目標をもたないことには正しい資産運用を行うことができません。まずは何歳までにいくら資産を築こうという目標を持ちましょう。

目標の立て方は人それぞれだと思います。

取り合えず30歳までに1,000万円という方もいらっしゃれば、ローンの5000万円をあと10年で返済したいという方から、老後の資産の蓄えを構築したいという方も多いと思います。

前者の二つ等は自分で目標を具体的に立てることが可能ですが、老後の資産については一体いくら必要なのか分からないという方が多いのではないでしょうか。

老後となってくると、今後インフレが発生する確度が高いこと、平均寿命が伸長する可能性、年金が減額となることを考えて保守的に算出すると1億4000万円程が必要と考えています。

1億4000万円という数値の根拠については、以下にて纏めておりますので参考にしてみてください。

複利効果の偉大さ

複利効果という言葉を聞いた方は結構いらっしゃると思いますが、おさらいをしていきます。

福利効果は、世紀の物理学者であるアインシュタインによって人類最大の発明と言わしめたものです。

アイン・シュタイン

皆さん中学時代に指数関数というものを習ったことがあると思います。

指数関数を図示すると以下のようになります。思い出されたのではないでしょうか。

指数関数

指数関数はxが増加すれば、するほど劇的にyの値は上昇していきます。

資産運用においてはXを時間、aは利回りを表します。

資産運用の場合はaが5%の運用利回りであれば1.05、10%の運用利回りであれば1.10、20%の運用利回りであれば1.20ということになります。

中学などで習う資産関数であればaは2や3などが一般的でですが、流石に1.05や1.10であれば中々増えないのではないかと思われたのではないでしょうか。

しかし、複利効果は毎年積み重ねれば偉大な効果を齎します。

例えば5%(a=1.05)で運用したとすると
05年後:1.27倍
10年後:1.62倍
15年後:2.07倍
20年後:2.65倍
30年後:4.32倍

10%(a=1.10)で運用したとすると
05年後:1.61倍
10年後:2.59倍
15年後:4.17倍
20年後:6.72倍
30年後:17.45倍

20%(a=1.20)で運用したとすると
05年後:2.49倍
10年後:6.19倍
15年後:15.40倍
20年後:38.34倍
30年後:237倍

20%で運用するととんでもない資産の爆発が起きていますね。正直30年間年利20%で運用することは至難の業です。

今現在それを実現している有名な方としては、ウォーレン・バフェットがいます。

ウォーレン・バフェット

以下2017年度にバークシャーハサウェイ(バフェットの運用会社)が株主宛にあてたバフェットからの手紙についてご覧下さい。

 2016年、バークシャー株は23.4%上昇し、ベンチマークのS&P500(配当込)の+12.0%を大きく上回った。バークシャー社の1株当たり純資産は10.7%増加した。1965年から2016年の52年間で、S&P500(配当込)は年平均+9.7%の増加ペースであったのに対して、バークシャー株はそれを大きく上回る年平均+20.8%で増加した。

(引用:ハーバーオンライン「バフェットからの手紙」)

50年間年利20%というのは狂気の沙汰ですね。

因みに50年間20%で運用すると、資産は9100倍になります。バフェットは何と現在の99%の資産を60歳以降に構築したといわれているのも頷けます。

正に時は金なりなのです。

必要な利回りの算出

ここまで見てきたなかで目標を設定したうえで、複利効果を利用することによって目標を達成することが出来ることをご理解頂けたと思います。

この複利効果の用い方をこれから説明していきたいと思います。

基本パターン①:初期投資を運用する

まず最初に投資した金額だけを複利で運用して目標を到達させようという基本パターンです。

最初の投資金額が大きく、目標達成までの期間が長いのであれば、この戦略をとることも妥当となってきます。

バフェットと同じ20%が難しかったとしても10%で運用すれば、20年後には6.7倍、30年後には17.4倍に増やすことが出来ますからね。

十分な数値であるということが出来ます。

各投資先毎のリスクとリターンについては以下に纏めておりますので、ご覧いただければと思います。

応用パターン①:追加投資を行いながら複利運用を行う

初期投資額が少ない場合や早く目標を達成したい場合におすすめしたいのが、毎年追加投資を行っていくという戦略です。

現在100万円しか保有してなかったとしても、100万円追加投資しながら10%で運用した場合以下のようになります。

05年後:771万円 (元手600万円)
10年後:1,853万円 (元手1,100万円)
15年後:3,594万円 (元手1,600万円)
20年後:6,400万円 (元手2,100万円)
30年後:1億8,194万円 (元手3,100万円)

ということになります。最初に100万円を運用するだけでは、30年後に1700万円にしかなってないことを比べると大きな差が生まれてきますよね。

毎年100万円捻出することが出来るだけで、将来大きな資産の差となってくるのです。

応用パターン③:最初に一気に増やす

複利効果で長期に渡って資産を増やしていくのは理にかなっていますが、最初なかなか増えずにいらいらする期間があることは否めません。

しかし、世の中特に海外の資産においては最初の数年間で一気に増やすことが出来る資産が隠れています。

高度経済成長期の日本の不動産価格や、バブル期の日本の株式などがその例ですね。歴史は繰り返します。

まさに昔の日本のような段階にある国の不動産や株式に投資を行うことによって、大きな利益を獲得することが出来るのです。

例えば現在100万円を保有し、3年で500万円に増やしたとします。すると、そこから10%で30年運用できた場合は、追加投資なしで8500万円を築くことが出来るのです。

私は今この時点2018年~2019年において『資産を大きく増やす』上で最も期待できるのは不動産でいえば、バングラデシュ不動産、株であればイランの株式だと分析しています。

以下に両者の特徴について述べておりますので、ご覧いただければと思います。

総括

資産運用を行う上では目標となる資産額と達成したい期間、現在の投資できる資金から複利効果を用いて逆算して考える必要がある。

目指すべき利回りは現実的なラインで年率10%程度が妥当な水準。

複利効果も追加投資を行ったり、最初にブーストさせることにより、より高い効果を得て一早く目標を達成することができるようになる。