02資産運用の必要性とその知識

株式投資に必要なPER、PBR、ROEをわかりやすく噛砕いて説明する-株価との関係は?-

本日は資産運用に関する知識ということで良く耳にされると思います。

PERとPBRとROEについて説明していきたいと思います。

なんか横文字ばかりでよく分からないなと思われた方っもいらっしゃると思いますが、

出来うる限り簡単に説明しながら重要な点についても纏めていきたいと思いますのでご一読いただければと思います。

PERについて

まずはPERについて詳しく見ていきたいと思います。

PERの意味するところー株価との関係は?ー

まず一番使用頻度が高いと思われるPERからです。最初私もPERCENTAGE(%)の略かなとおもいますしたか、PERはPrice-Earning-Ratioの略です。

Price(株価)-Earning(収益)-Ration(率)を単純にならべて日本語では株価収益率と呼ばれています。

この指標は企業の価格である株価を何年分の利益で元を取ることが出来るかという指標です。

不動産で考えると分かり易いと思います。例えば1億円の物件を購入したとします。この物件の家賃収入が1,000万円だとするとPERはいくらになるでしょうか。

1000万円を10年で物件の価格1億円の元を取ることができるので、PERは10倍になります。つまりPERは低い方が安い又は家賃収入が高い物件であるということが出来ます。

PERを数式的に解釈する

名前から株価と企業の収益が関係してくることが分かります。PERの算出式は以下のように表されます。

株価 ÷ 1株当たり純利益 (EPS)

又は

時価総額 ÷ 純利益

この二つは全く別のように見えて同じことを示しています。1株あたり純利益というのは文字通り純利益を発行済株式数で割ったものです。

EPS = 純利益 ÷ 発行済株式数

次に時価総額ですがこれは企業全体をいくらで購入することが出来るかという指標で、以下の式で表すことが出来ます。

時価総額 = 株価 × 発行済株式数

これらを代入していきます。数学が苦手な人は同じ結果であるということだけ押さえておいてください。

PER 
=
株価÷EPS
=
株価÷(純利益÷発行済株式数)

(株価×発行済株式数)÷純利益
=
時価総額÷純利益

となるのです。ここで今まで敢えて触れてきませんでしたが純利益について詳しく見ていきます。

PERコラム純利益とは?

企業の利益には営業利益や経常利益、税引等調整前純利益、純利益と様々な利益があります。

今回PERの算定に使われる純利益は売上高からもろもろの費用を差し引いたうえで残った最終的な利益のことです。まずは以下の図をご覧ください。

まず売上高から売上原価と広告費や人件費などの販売費及び一般管理費を差し引いたものを営業利益といいます。

営業利益は本業から発生する収益です。

次に営業収益から株式売却損益や支払利息、受取利息のような営業外損益を差し引いたものが経常利益です。

経常利益は企業の総合的な収益力です。

更に一過性の特別利益や特別損失、例えば減損損失や訴訟費用の費用を指し、減損の戻し入れのような特別利益を足したものを税引等調整前純利益です。

税引等調整前利益とは偶発的事項を加味した上で全て勘案した税金支払い前の利益です。

そして更に税金等を差し引いたものが愈々純利益です。純利益は株主に還元することができる利益です。

純利益は株主に配当金という形で分配するか、再投資して更に企業利益を増加させるかは経営陣に任されております。

PERの適正な水準とは?

PERに適正な水準という概念はありませんが、ウォーレン・バフェットは米国の株式市場のPERが30倍を超えてきたら割高水準となり50倍となれば危険水域であると著書『バフェットの銘柄選択術』内で警告をしています。

因みに現在2018年6月時点の日経平均の13倍台、米ダウ平均の24倍台となっています。

日経平均のPERは過去最低水準で非常に割安であるということが出来ます。企業収益に対して株価が割安なのですね。巷では2万円を超えてそろそろ危険だという方もいらっしゃいますが、確りと利益に裏打ちされた水準なのです。

ここで重要な点なのですが、PERが高いからといって必ずしも割高であるとは限りません。例えば時価総額が100億円で、純利益が1億円の企業Aがあるとします。

この場合PERは100倍と非常に高い水準となります。しかし、この企業が超成長企業で翌年の利益が10倍の10億円となることを見越すのであればPERは翌年には10倍になるのでPERは低い水準となるのです。

今ではなく将来の利益の伸長までを加味して割安なのか、割高なのかを判断しないといけません。

PERにおいて重要なのは既に確定した利益ではなく、今後の利益を見据える必要があるので当期の利益は今期の予想利益を使用し、予想PERという形で表示されます。

昨年度の利益を加味していも意味ないですからね。

PBRとは?

次にPERと同じくPBRについてみていきたいと思います。PERは利益に着目した割安市場ですが、PBRはバランスシートつまり今企業が保有しているものに対して株価が割安かどうかを図る指標です。

PBRの意味するところー株価との関係は?ー

PERはPrice-Earning-Ratioの略でしたが、PBRはPrice-Book-Ratioの略です。

Price(株価)-Book(純資産)-Ration(率)を単純にならべて日本語では株価純資産率と呼ばれています。

PERは株価が利益の何倍かという指標であるのに対して、PBRは株価が純資産の何倍かという指標です。

つまりPERが株価と利益の対比なのに対して、PBRは株価とバランスシートの対比なのです。

ここで純資産というものについて詳しくみていきたいと思います。純資産というのは企業が保有している資産から企業の負債を差し引いたもので、簡単にいえば今純粋にどれだけの資産を保有しているのかという指標です。

分かり易くある人物Aを用いて説明します。A氏は現金5000万円と時価1億円の物件を保有しています。(保有資産は現金5000万円+1億円=1億5000万円)

一方、不動産を購入した時のローンが8000万円残っていたとします。(負債は8000万円)

すると現時点でのA氏の純資産は資産(1億5000万円) – 負債(8000万円) = 7000万円となります。

つまるところPBRとは企業の株価が、純粋に保有している企業資産と比べてどれくらいあるのかという指標です。

PBRは低ければ低いほど、企業が持っている純資産に対して株価が低いということになりますので割安ということになります。

PBRは株価が低くなるか純資産が上昇することによって低下します。

PBRを数式的に解釈する

PBRの算出式は以下のように表されます。

株価 ÷ 1株当たり純資産 (BPS)

又は

時価総額 ÷ 純資産

この二つが同じであるということはPERと同様なので省略させて頂きます。

PBRの適正な水準とは?ー数式的に掘り下げるー

よくPBRは1倍をきるかどうかが割安かどうかの水準という話を聞きます。なぜ1倍が重要になるのかという点をこれから説明していきます。

まず株価とは以下のように理論株価というものが存在します。理論株価は以下の数式で表されます。

理論株価=(純資産+今後の純利益) ÷ 発行済株式数

これはつまり今保有している資産(純資産)と今後いくら稼ぐか(今後の純利益)の合計が企業の価値として認識します。

今いくら持ってて、これからどれだけ稼ぐかという現在と未来を評価するという非常にシンプルな評価法ですよね。

この企業の価値を発行済株式数でわったものが1株あたりの企業の株価つまり理論的な株価ということになります。では式を変形していきます。

両辺に発行済株式を掛け合わせ、株価×発行済株式数=時価総額を代入すると以下のようになります。

理論的時価総額 = 純資産 + 今後の純利益

更に両辺を純資産でわると時価総額÷純資産=PBRという式を代入すると

理論的PBR = 1 + 今後の純利益/純資産

となります。ここから右辺の第二講が正であればPBRは1より大きくなるのです。しかし実際にはPBRが1以下の企業が存在しています。

ではどのような企業がPBRが1以下になるのかを説明していきたいと思います。

PBRが1以下となる理由①:純利益がマイナス

まず先ほどの理論的なPBRの値をご覧ください。

理論的PBR = 1 + 今後の純利益/純資産

この左辺が今後の純利益がマイナスであれば、右辺の第2項がマイナスとなれば理論的PBRが1より低くなることがあります。

理論的PBR = 1 + 今後の純利益/純資産(<0) < 1

PBRが1以下でも収益力がマイナスの赤字企業であれば、あまり魅力的な企業とはいえませんね。

PBRが1以下となる理由②:資産が過大に評価されている

こちらもNegativeな方です。純資産というには資産-負債で表されるというのを先ほど説明しましたが、資産が過大に評価されていた場合純資産自体も過大に評価されていたことになります。

資産には既に価値のある商品を生み出せない設備や、販売しても売れない商品も資産に計上されてしまう可能性があります。

資産が過大評価され、その分の純資産が過大評価されてしまってはPBRの分母が大きくなり1を下回ることがあるのです。

PBRが1以下となる理由③:市場が評価を誤っている

最後にポジティブな理由によりPBRが1を下回っているケースです。

これは市場で脚光を浴びていないために株価が割安に評価されているケースで利益を獲得することが可能な銘柄です。

バフェットやバフェットの師であるベンジャミン・グレアム師によると株式市場は気まぐれで、株式市場のMr.Marketという架空の人物によって時に異常な高値や異常な低値で株価が取引されていると比喩しています。

このような銘柄を探し出して利益を出す方法を以下でお伝えしていきたいと思います。

割安さはPERやPBRといった指標だけでは判断できない!真の割安投資とは?

PERやPBRは割安度を示す指標です。

しかし、PERの場合は本当に来年度も同じ利益が期待できるのか疑問が残ります。

 

仮に現在の純利益が1000万円でPERが10倍であったとしても、来年度の利益が500万円であればPERは20倍に跳ね上がってしまいます。

またPBRにしても持っていた資産の価値が減少するとPBRも増加してしまいます。

 

本当に割安な銘柄というのは現在保有している現金資産だけで現在の株価よりも価値のある銘柄のことを指します。

 

ネット現金性資産>時価総額

例えるなら1万円が入っている財布を7000円で販売されているような銘柄が本当に割安な銘柄であるといえるのです。

果たしてそのような銘柄があるのか?と疑問に思われた方も多いのではないでしょうか。

日本の株式市場では特に時価総額が小さい東証二部や地方の証券取引所に上場されている銘柄では、市場から放置されることによって異常に割安に評価されていたりする銘柄が存在しているのです。

このような銘柄に投資を行い利益を出しているのがBMキャピタルです。BMキャピタルは小型株の真のバリュー株投資で年率10%程度のリターンを1度も下落することなくあげています。

以下で詳しく解説していますので参考にしてみてください!

▶️▶️ 評判のBMキャピタルの運用利回り・運用手法・口コミを長期投資家目線で徹底解剖

ROEとは?

最後にROEです。いままでの二つのPERとPBRと名前も似ておりませんね。この指標は確かにいままでとは性質が違い、株価が関係してきません。

しかしこのROEはバフェット氏も非常に注目している指標となります。

それでは詳しく見ていきましょう。

ROEの意味するところ

ROEとはReturn On Equityの略です。Retun(純利益) On Equity(株主資本)で株主資本利益率と呼ばれます。

株主資本というのは厳密には違うのですが、純資産の大部分をなすものです。この点を説明すると複雑になりますので今回は割愛します。

分かり易くいうと株主が企業に出資した資金である株主資本を用いて、企業がどれだけの利益を獲得できたかという指標がROEなのです。

利益を上げる効率性を加味した指標がROEなのです。

分かり易く1億円を出資して500万円しか利益を出していない企業(ROE5%)より、2000万円を稼ぎだす企業(ROE20%)の企業の方が魅力的でしょう。

ちなみに以下の通り米国企業の平均ROEが12%のところ日本企業は10%に届いておらず、効率の悪い稼ぎ方となっていることが度々指摘されています。


(引用:みずほ総研)

何故ROEが重要なのか?ー株価にどう影響を齎す?ー

ROEで稼ぎ出した利益は配当を行わないのであれば、また株主資本に積み増されます。

1億円を出資してROE20%で2000万円を生み出す企業があるとします。

この企業が設けた利益2000万円を株主資本に積み増して翌年度もROEが20%で利益を生み出すと2400万円の利益となります。

更にこの利益2400万円を自己資本に積み増してROEを20%で回すと、翌々年度の利益は2880万円と初年度の1.44倍の水準となります。

これをずっと繰り返すと、4年目は3,456万円、5年目は4,147万円と最初の年の2倍を超えていくのです。

このように複利効果を利用して上昇していくことによって利益が指数関数的に増加していくのです。

ROEが一定の水準を維持しているのであれば、再投資により企業の利益は爆発的に増加していくので、それに伴い株式価値が上昇し株価が上昇していくのです。

先ほどみた理論株価の式である第二項の今後の利益が増加していく為、非常に重要になってくるのです。

理論株価⤴=(純資産+今後の純利益⤴) ÷ 発行済株式数

ROEを増加させる方法①:利益上昇・自己株買

それではROEが上昇させる方法について簡単に説明します。

まず一つ目は単純に利益を大きくさせるか、利益を落とさず自己資本を小さくするという方法です

利益を上げるといのが非常に難しいのですが、これは経営陣並びに従業員の方による努力の賜物ですのでここでは触れないこととして、自己資本を減らす有名な方法に自己株買という手法があります。

読んで字のごとく、市場で自分の企業の株を買い自己資本そのものを圧縮するという手法です。

よく決算の時に利益は予想通りなのに自己株買を発表して株価が上昇したというケースが見かけると思いますが、それは自己資本を縮小させROEを高め更に1株あたりの株式価値が高まるということによって株価が上昇していくという経路で株価が上昇していくのです。

ROEを増加させる方法②:レバレッジを効かせる

次に自己資本とは別に銀行から借入金をして、事業に投資できる金額そのものを大きく利益を上昇させるという方法があります。

借金というと即座にネガティブな印象をお持ちになる方もいらっしゃると思いますが、無理のない借金はROEを高めることになるので、歓迎される可能性も秘めているのです。

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PER・PBR・ROE総括

PERは利益に対して株価が割安かどうかを図る指標ですが、将来の利益の伸びによっては現時点では割高でも実は割安という水準の株も存在しているため、一概に割安・割高と断ずるのは早計である。

PBRは純資産に対して株価が割安かどうかを図る指標で、一般に1を下回れば割安といわれているが、純損失をだしている会社や資産が過大に評価されている可能性があるので、注意が必要。

一方、ただ市場から放置されて割安に放置されているだけの銘柄はきっかけがあれば急騰する可能性があるので狙い目の銘柄となる。

ROEは上記二つと違い直接的には株価とは関係がないが、株主から預かった資本でどれだけ効率よく利益を上げることが出来ているのかという指標。

ROEが高ければ利益が指数関数的に上昇し、結果的に株価の長期的な上昇に繋がるため、バフェットが重要視している指標なる。

ROEを増加させるためには、利益を増加させる、自己株買いで株主資本を現象させる、レバレッジをかけて利益を増加させるという手法がある。

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