経済の仕組み理解

『経済の仕組み』をわかりやすく解説・基礎を押さえる初心者入門編

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私は現在まで資産運用をするにあたり様々な国の経済動向を個人で検証したり、もちろん会社の仕事でも為替、それに海外に会社を作るといったような事業投資を実行してきました。

その経験を生かして、今では様々な人に

「資産運用を考えているんだけど、次の投資先はどうすれば良い?」

という質問を多々受け、経済の仕組みから説明をすることが多いです。

しかし、私の説明を聞いて「納得した!」と言ってくださる方は多いのですが、なかなか知識が定着しなくて悩んでいる方も多いと感じましたので、

「経済は難しくて理解に自信がない」

「経済をしっかり理解して資産運用などでその知識を生かしたい」

という方向けに今回は「経済の仕組み」について可能な限りわかりやすく解説していきたいと思います。

そもそも経済って言葉はどういう意味?

経済の語源は「経世済民」ですね。明治以降に日本で作られた言葉であり、元々は中国にあった言葉を転用したものです。

◯「経」=治める
◯「世」=世の中
◯「済」=救う

◯「民」=人々

 

世を治め、人々を救うことが「経済」なんですね。

これに加えて「経済学」というものは「リソース(資源)の最適配分を考える」学問のことを言います。

リソースといえば、石炭や金、石油、それこそレアアースなども指しますが、我々の労働力も生産力を高めるリソースの1つとなります。

これを如何に最適な配分をして、私たちの暮らしをよくするのかを考えるのが「経済学」です。

前置きはここまでにして、次項から本題に入っていきます。

取引(=Transaction)をまず認識しよう

まず、経済を理解する上で最初に押さえておかなければならないのは「取引」です。

「取引」というのはまず最も身近なもので考えると「売買」ですね。100円ショップでハサミを買う、アマゾンでKindleの本を買う、メルカリでものを売る、これも「取引」です。

「物」「サービス」と「お金+信頼」を交換するんですね。

これが様々な場所で発生し、積み重なり経済が構成されていきます。

この取引は普段はあなたは意識していないかもしれませんが、色々な市場で実行されていますよね。

トヨタの自動車を買えばあなたは自動車市場で取引をしていますし、ユニチャームのトイレットペーパーを買えばあなたは消費財市場で取引をしています。

銀行でお金を借りれば、不動産を買えば、フリマで服を売れば、と人は様々な市場で「取引」を絶えず「買い手」「売り手」として実行しているのです。

政府機関・中央銀行(=Central Bank)の役割とは?

上記の「取引」の中でも政府機関は「買い手」と「売り手」のボスになります。政府は税金を人々から徴収し、公共事業に支出します。

中央銀行=日本銀行は「取引」は実行せず経済の「お金」と「クレジット=信頼」の総量をコントロールします。

つまり、利子の動きを制御、またお金を増刷できるんですね。

取引によって起こる「支出」と「収入」が生産量よりも速度を上げて増加してしまうと、モノやサービスの価格が急上昇していきます。

価格の上昇はインフレを招いてしまいます。一応インフレーションの意味も押さえておきましょう。

インフレーション

物価水準が相当期間にわたって持続的に上昇する現象のこと。

その発生原因により、原料・人件費などのコストの値上りによって起こるコスト・インフレ、需要が供給を上回ることによって起こる需要インフレ、外国のインフレの影響で起こる輸入インフレなどに分類される。

景気との関連からいえば、原則的に景気の好況期に購買が活発化し物価が上昇(インフレーション)することが多く、不況下のインフレであるスタグフレーションでは、消費が沈滞する。

引用:インフレーションとは

中央銀行は過度なインフレを避けるために、価格が上昇するのを感知し、利子を上げ、借り手が過剰な投資や消費をしないように押さえにかかり、さらにすでに借り入れ済みのお金にかかる利子も高くなりますね。

このようにして、我らが日本銀行は経済をコントロールしてるんですね。

クレジット=信頼(Credit)は経済の波を起こす

上記の「売買」に加えて、買い手と売り手と同様に貸し手と借り手も「取引」を実行します。

例えばあなたが不動産を購入する時、ローンを考えるのではないですか?

貸し手は手持ち金を利子で増やそうと考え、借り手は「投資」「ビジネス」「物を購入」したいと考えますよね。

もちろん貸し手の利子が高いと借り手は困ってしまい躊躇してしまいますが、利子が安いと借り手は積極的にお金を借りたいと思いますね。

この時、 貸し手のバランスシート(以下、BS)では「資産」となり、借り手のバランスシート上では「債務」となりバランスしますね。仕訳で書くと以下の通りです。(100円借りた前提です)

資産 100 (貸し手)/ 債務 100 (借り手)

更に詳しく書くと、

貸付金 100(貸し手)/ 借入金 100(借り手)

ですね。これはwin-winの形であることは理解できますね?

お互いが信頼関係を構築し、利子をつけて返済することを約束した上でお金の貸し借りという取引を実行します。

これはあなたが友人とお金の貸し借りをするのと同様のことです。

尚、借り手が貸し手に利子をつけてお金を返すと、債務と資産がそれぞれ相殺され、

資産 100 (貸し手)/ 債務 100 (借り手)

債務 100 (借り手)/ 資産 100 (貸し手)

上記のようになり、精算されますね。正確には利子でPLで以下のように発生します。(10%を仮に置いています)

現金 10 (貸し手)/ 受取利息 10 (貸し手)

支払利息 10 (借り手)/ 現金 10 (借り手)

ここで借り手がクレジット=信頼によりお金を手にすると「支出」が増えますね。

「支出」とは誰かの「所得」となります。その誰かの「所得」はいずれ「支出」となるのです。この流れが経済循環を加速していくのです。

もしあなたの収入が増えていくと、「返済能力」がつき、また別の資産も増えていくことでしょうから、貸し手はどんどんお金を貸したくなります。

なぜなら「高い確率」でお金が「増えて」返ってくるからです。安心できますからね。これが「信用力」ですね。

そしてその信用力のある人がまた支出し、誰かの所得になり、とどんどん回っていくのが経済の波になるということです。

経済サイクル(=Economic cycle)とはどういうことなのか

知識の蓄積が生活水準を高め、生産高を引き上げます。

真面目に勉強し、働く勤勉者は怠惰な人に比べ、生産性と生活水準が向上していきますね。

この状態であれば、長期で見れば両者に大きな差が生まれていくのですが、短期的には大きな差はありません。

そこで、波に変動を起こしていくのが「クレジット=信頼」ですね。

勤勉者が信頼を生かしてお金を借りる債務者となり、消費量を増やすことができれば波に大きな変動が起きます。もちろん、返済の際には消費額は大きく減少します。

この信頼がなければ単純に経済の成長線は曲がることがなく、まっすぐ進みますが、経済成長は圧倒的に鈍化しますね。お金が能力のある人に巡らない限り、大きな成長は存在しないのです。生産力が高まりませんからね。

あなたが消しゴムを1日かけて10個作り、その消しゴムが人気でも、生産力が上がらない限り売上は上がっていかないのです。

そこであなたは勤勉であり人気商品が作れて貯金もある、という「信頼」を使って人からお金を借りるのです。そして人を雇って消しゴムの作り方を教えて、1日に20個作れるようになります。

これを繰り返し、10人まで雇えば1日に100個作れますね。こうして売上高は上がっていき、あなたの消しゴムを買った人は支出し、あなたの所得は上がり、従業員に給料を払い、残ったお金でまた人を雇う、というサイクルを回していくのです。

未来の自分から借金をするということですね。しかし、お金を返す時期は必ずきます。その時期はあなたは最後に残ったお金から返済を実行していくので、投資に回していくお金がありません。

このようにして経済のサイクルは上下動を繰り返すんですね。今回はここまでとし、続きは次回のVol.2で解説していきます。

尚、質問はコメント欄やお問い合わせで随時受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。