日本の株式市場はバブル崩壊以降虫の息で、世界で一番パフォーマンスの悪い株式市場といっても過言ではありません。
一方、新興国を見渡すとかつての日本のように大きく株式市場が上昇する株式市場が多く存在しています。
今回は「投資リターン(収益性)」「成長性」「株式市場割安度」などの指標を用いておすすめの新興国株投資先をランキング形式で紹介しています。



フロンティア・キャピタルは日本株のバリュー株投資で実績をあげたヘッジファンドが満を持して設立した2号ファンドで、2018年4月から運用を開始している。
成長力が高く尚且つ割安な新興国市場に投資を行う有望なファンドであり、2018年時点では最も投資対象としての魅力が高い。
現在の中国やロシア、マレーシアのような山を越えた新興国や、ベトナムのように成長力は高いが既に割高な株式市場は投資対象から外している。
同社が投資している国の一つがイラン。同国の株式市場は大きな成長力を秘めていながらも主要銘柄であってもPERが4倍~7倍という異常な割安水準となっており、正当な評価に戻れば4倍、成長を織り込めば5年で10倍が見込める市場。
ヘッジファンドマネージャーは非常に腕利きで、債券と株、現金の保有比率を柔軟に組み替えて危機を事前に察知して乗り切る嗅覚も有している。
最低投資額は1000万円となっているが、立ち上げ当初ということもあり、それ以下の金額例えば500万円程度でも投資を受け入れているとのこと。
また通常のヘッジファンドのロックアップ期間が1年である一方同ファンドは四半期に1回引き出すことが可能であり、流動性が高いのも評価点。
総合評価 | ![]() |
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平均得点 | 4.33/5.0 |
最低出資金額 | 500万円 (500万円未満応相談) |
相談先 | Frontier Capital (フロンティア・キャピタル) |
戦略 | 成長著しい割安新興国株式投資 |
管理人コメント
例として挙げたイランは日本でフロンティア・キャピタルしかイラン当局から投資許可を得ているファンドはなく、まさに名前に恥じない先駆者としての投資を実行している。
ファンドマネージャーは一早くトランプの経済制裁前の空気を感じ取り株式から債券投資に切り替え、危機発生時すらプラスの収益を獲得している。このあたりのリスク感覚も高評価。
結果については当ブログで逐一報告は行うが、今後数年で投資先の国の株式市場が一気に上向いて行く可能性が高く、投資するのであれば機会を逸失しないようできうる限り早い投資を推奨。



インドの株式指数であるNifty50に連動する上場投資信託。上場投資信託(ETF)とは投資信託とは異なり市場が開場しているときに株式同様に取引が出来る金融商品で流動性は非常に高い。
インドは言わずとしれた成長国で、今後中国を抜かす見込みの人口も相まって経済規模は拡大の一途を辿ることが見込まれる。ただ、株式市場は既に将来の成長を織り込んだ水準で、割安な魅力的な水準とはいえない。
また昨年度の高額紙幣禁止政策に代表されるように突如とした劇薬的な政策の発動にも注意したい。
総合評価 | ![]() |
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平均得点 | 3.8/5.0 |
最低出資額 | 100口で1.6万円程度 |
問合せ先 | 野村アセットマネジメント |
戦略 | インド株インデックスに連動 |
管理人コメント
インドは確かに将来的に世界最大のGDPとなることが見込まれる超大国になる潜在性を秘めていますが、一人当たりGDPは1,000USDを超えたところでまだ株式市場が上昇する段階には至っていない。
国の発展の過程では、まず不動産市場が上昇し、遅れること10年~20年して株式市場が上昇する傾向にある。



ETF組成に定評のあるMorgan Stanley Capital International社(通称:MSCI社)がフィリピン株式指数との連動を目指したETF。フィリピンは成長力は高いが、インドと同様に株式市場が将来の成長を織り込み割高水準となっている。
総合評価 | ![]() |
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平均得点 | 3.5/5.0 |
最低出資額 | 3000USD (約33万円) |
問合せ先 | MSCI社 |
戦略 | フィリピン株指数連動のETF |
管理人コメント
フィリピンは東南アジアの中で成長が非常に見込めて中国依存度も高いため、経済自体は魅力的。
しかし株式市場が割安で、この5年間横ばいを辿っておりモメンタムが悪いことから投資をするタイミングを見計らう必要がある。