PEファンド

代表的なPEファンドの種類であるバイアウトファンドをベンチャーキャピタルと比較しながらわかりやすく解説する。

現在私が注目している投資先としてPEファンドがあります。

PEファンドはつい20年〜30年ほど前に米国で開発された投資手法であり、

近年成績の高さと株式市場と連動しないオルタナティブ投資の性格を有することから、

→ オルタナティブ投資の必要性について解説

欧米の機関投資家や超富裕層を中心に急速に注目度が高まっており、

日本においても日本生命がPEファンドへの出資ポーションを増やしているというニュースも最近でておりました。

以下は直近の日本生命のオルタナティブ投資の投資ポーションですが、ヘッジファンドを上回るポーションでPEファンドを保有しています。

日本生命のオルタナティブポーション

Bloomberg『日本生命が海外オルタナに2000億円投資、低金利運用で収益した支え』

本日はPEファンドの本家本元ともいえるバイアウトファンドがどのようなファンドなのか、よく勘違いされるベンチャーキャピタルとは何が違うのかという観点を絡めて説明していきたいと思います。

PEファンドの主要形態となっているバイアウトファンド

PEファンドというのは、未公開株に投資を行う形式のファンドですが、PEファンドへの資金流入額の7割型はバイアウト型となっています。

ベンチャーキャピタル型は二番目に主要な形態ですが、比率としては全体に10%程度に止まっています。

PEファンドの種類毎の資金流入額

実際米国の主要なPEファンドとして知られている、KKRやブラックストーン、カーライルも全てバイアウト型のファンドを成り立ちとしています。

それではバイアウト型のファンドとベンチャーキャピタル型のファンドを比較して両者の違いについて見て行きたいと思います。

投資・出資をする企業のステージの違い

バイアウト型のファンドが投資対象とする企業は既に事業基盤が確立しており、収益が安定化している成熟企業です。

一方、ベンチャーキャピタルは上場を目指して立ち上げて急成長が見込まれるスタートアップから売上が立ち始め追加で事業拡大のための投資資金を必要としているベンチャー企業です。

バイアウト型が投資を行う成熟期業では倒産の危機というものは非常に低く抑えられますが、ベンチャーキャピタルでは途中でうまくいかなくなり倒産して出資金が水泡と帰す可能性が多分にあります。

ベンチャーキャピタルも複数のベンチャー企業に分散してリスク分散を図っていますが、結果として最終的な利益はバイアウト型のファンドが大きくなっています。

安定性と利回り双方の側面から考えてバイアウト型ファンドの方が魅力的であるといえるでしょう。

投資・出資をする比率の違い-出資なのか買収なのか-

バイアウト型のファンドとベンチャーキャピタルでは出資する比率が全く異なります。

バイアウト型のファンドでは成熟企業に出資というよりは買収を行い、経営に中から入り込みます。

成熟企業の買収ということで多大な資金が必要となる場合にはファンドが自己資金に加えて銀行からLeveraged Buyoutという手法を用いて資金調達を行い買収を実行します。

レバレッジドバイアウトは買収対象の企業の資産と、将来の収益性を担保にし銀行から資金調達を行う手法で、負債を背負うには被買収企業となり買収後に返済していくこととなります。

買収後は経営のプロが買収先の企業に入って行きコストカットや、経営改革を行い収益性を改善したり、時には他に買収している企業との取引を行い潜在能力を引き上げて企業価値を向上させていきます。

一方、ベンチャーキャピタルでは買収ではなくあくまで出資に留めます。

優秀なベンチャー経営陣が上場まで成長することを手助けするために資金を拠出しますが、あくまで出資受け入れ後も経営を担うのは現在の経営陣です。

経営者と経営者が生み出すサービスに期待して投資するわけですから、バイアウトファンドのように経営権を握ったとしても、企業を成長させることは出来ませんからね。

また出資比率を低めることで倒産した時の痛手を抑えるためという狙いもあります。

EXIT(出口戦略)の違い

バイアウトファンドは必ずしも上場を行うことを目指しません。

企業価値を高めた上で他のファンドへ売却を行うか、または事業会社へのM&Aを実施してもらい利益をあげるという方法もあります。

場合によっては未公開企業を組み合わせてコングロマリッド化して利益を着実に積み上げていくということも十分考えられます。

売却や上場できなかったとしても企業価値自体を高めることが出来ていれば、投資元本は増加していくのです。

一方、ベンチャーキャピタルは主に上場することを出口としています。

中には大企業に買収されて一事業部になるということもありますが、上場できないと投資している側としても大きな利益を得られずメリットが少ないのがベンチャーキャピタル投資なのです。

所属している人材の違い

バイアウトファンドでは以下のように様々なスキルを持った人材が必要とされいます。

    • 買収する企業を見つけるパイプを持った人材
    • 買収価格を算定する投資銀行の知識を持った人材
    • 買収後のバリューアップを果たす経営人材
    • 買収先を探してこれるパイプを持った人材

 

    と高度な専門人材を擁して初めて成り立つことができるファンド形態となっています。

 

    一方、ベンチャーキャピタルでは有望なベンチャーを見極める目と資本力があれば運用することが可能です。
    近年の最高のベンチャーキャピタリストは黎明期のアリババに投資を行うことができた孫正義氏だと言えるでしょう。

まとめとおすすめ投資先

PEファンドの主要形態となっているのは収益が確立されている成熟企業へ投資を行うバイアウト型のPEファンドです。

ベンチャー企業に投資を行うベンチャーキャピタルと異なり、バイアウトファンドはリスクが低く、株式市場からの影響を軽微に抑えながら高い利益を安定して出すことが可能なPEファンドの形態といえます。

海外のPEファンドは個人への出資を超富裕層(最低5億〜)や機関投資家から受け付けており非常にハードルが高いのですが、

日本にも直近運用を開始したPEファンドができており、私も期待を込め一部出資しておりますので以下ご覧頂ければと思います。

→ PEファンドとは?注目される背景や種類・おすすめの投資先となるPrivate Equity Fundであるトータス・パートナーズを紹介

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